[最終更新日]2023/08/29
「セカンドキャリア」という言葉を聞いたことはあるけど、「セカンドキャリア」ってどういった意味なんだろう?と思われている方も多いはずです。
また、スポーツ界においても「セカンドキャリア支援」が本格的に実施されてきていることもあり今「セカンドキャリア」が注目されています。
そんな「セカンドキャリアとは?/年代別の成功させる方法や要因・意味・目的・支援制度」をわかりやすく説明いたします。
Contents
セカンドキャリアとは?
セカンドキャリアとは、広い意味で使用されている場合は「第二の人生」という意味になります。
しかし、もう少し細かく考えていくと「第二の人生」は以下のような様々な場面で使用されています。
例えば、会社員や公務員などが定年退職後の人生です。
他にも会社員や公務員の女性が妊娠、出産、育児の為に退職し子育てが落ち着いた後に再度就職する際やプロスポーツ選手の引退後の人生です。
その為、「第二の人生」という意味よりも「第二の人生の職業」という意味で捉えた方が適切なのかもしれません。
ただ、上述した「セカンドキャリア」は終身雇用が全盛の時代に使用されていた感が否めません。
終身雇用は既に崩壊しており、人生100年時代と言われている現代に於いては、将来を考えた上での転職や転身の意味で使用される場合が多くなっています。
同時に年代別で「セカンドキャリア」を考えた場合、「セカンドキャリア」の目的は違ってきています。
それではまずは、年代別のセカンドキャリアの目的を説明いたします。
年代別のセカンドキャリアの目的について
それでは年代別によってどのようにセカンドキャリアの目的は違うのでしょうか?
ただ、単純に考えても30代と60代では経験や知識などは全く違いますので、セカンドキャリアを考える目的が違うのも当然だと言えます。
具体的な目的をわかりやすく説明いたします。
スキルの転身・新たなスキルの構築/30代のセカンドキャリアの目的
学校を卒業した後にがむしゃらに働き続けた20代が終わり、仕事というモノを理解し自分のキャリア・人生についても考える一定の余裕も出てくるのが30代ではないでしょうか?
そんな30代のセカンドキャリアの目的は、今後の人生に必要なスキルを構築する為の転身です。
国家資格が必要なキャリアをイメージしている場合は、資格取得ができる職への転職などがこれにあたります。
また、男女問わずに結婚や出産により生活の変化に伴う事も考えられます。家の購入や子どもの私立への進学などを考慮した際の収入を考えた際のスキルの転身もその一つです。
イメージしていた仕事と違うや新しい目的が出来たなど30代では、この先の人生を考えるキャリアビジョンに合わせていくことがセカンドキャリアの目的です。
スキルアップ・スキルの向上/40代のセカンドキャリアの目的
30代で定めたスキルを40代では向上させることが、40代のセカンドキャリアの目的です。
同時にそのキャリア関連に付属する知識やスキルを得るということも40代のセカンドキャリアの目的だと言えます。
その目的を達成する事が自分のこれからのキャリアを長期的な視点で築き上げることに繋がるからです。
もちろん、30代よりも40代の方が仕事というモノを深く理解しています。
その為、40代になってからキャリアチェンジし新たなスキルの構築を目指す方もいらっしゃるとは思います。
ただ、30代の時とは違いその学んだスキルをアップさせたりスキルの向上も同時進行させる場合がほとんどです。
40代になればマネジメントを任させる場合も多くあり、スキルアップさせる方法や手段を知識や経験で学んでいる場合が多く30代の時には出来ないスピードで進める事が出来ることもあるのです。
定年後の働き方・子育てが終了後の働き方/50代のセカンドキャリアの目的
50代のセカンドキャリアの目的は、定年後や子育てが終了した後の新しい働き方です。
50代では様々な責任から開放される場合が多く、今までの夢や様々なしがらみで挑戦できなかったことへの道に興味が湧き新しい働き方を考えることに繋がるのです。
教育費が必要なくなったことにより金銭の余裕が生まれ、給料が下がることへの許容度も増すので、さらに選択肢が増加します。
50代となれば定年までは残りも10年少々となり定年後の人生を考えるきっかけにも繋がります。
日本人の寿命は伸びており人生100年時代として考えなければならない時代になっています。
50代で新しいチャレンジすることが遅いなんてことは決してありません。
定年後に生活し先の人生を考える/60代のセカンドキャリアの目的
60代のセカンドキャリアの目的は、定年後の生活を経験した結果、残りの人生を考えその目的を達成することです。
ただ、晩婚化が進み出産年齢も上昇していますので子育てが終了する時期も遅くなっています。
同時に定年の年齢は伸びており、50代でのセカンドキャリアの目的である「定年後の働き方・子育てが終了後の働き方」を目的とする方も多くいらっしゃるのが現状だと思います。
繰り返しにはなりますが人生100年時代です。
いくつになっても新しいことにチャレンジすることに遅いなんてことはありません。
少し話はそれますが、ケンタッキー・フライド・チキンで有名なカーネルサンダースがフライド・チキンを商売にしたのは65歳です。
周囲からは反対されるかもしれませんが、人生まだまだこれからだと新しいことにチャレンジしてみてはいかがでしょうか?
プロスポーツ選手のセカンドキャリアについて
上述した年代別のセカンドキャリアの場合には、セカンドキャリアを考える人もいれば考えない人もいます。
しかし、プロスポーツ選手は絶対にセカンドキャリアを考えなければなりません。
それは、プロスポーツ選手に定年はなくそれに近い年齢までプロでいることは難しい競技が多いからです。
サッカーのプロリーグである「Jリーグ」では、2002年という他のスポーツ業界よりも早くからセカンドキャリア支援を行っています。
具体的には、Jリーグ組織の中に「キャリアサポートセンター」が設置されています。
キャリアサポートセンター設立当初は引退する選手のキャリアサポート業務中心でした。
そんなキャリアサポートセンターも今では、自らのキャリアデザインについて学ぶ機会を提供することにより、職業観の醸成に努めて業務の内容も変化しています。
しかし、なぜプロ野球ではなくJリーグでセカンドキャリアの支援が進んだのでしょうか?
これにはプロスポーツ選手は体がとにかく資本であり、スポーツの種類による違いが理由です。
データにより様々な捉え方が違いますが、Jリーグの選手寿命は2年〜3年で平均引退年齢は26歳です。プロ野球選手の平均引退年齢は30歳です。
また、平均年収ですがJリーグは約2000万円、プロ野球は3600万円です。
年収だけを見れば確かに羨ましい金額ですが、平均引退年齢を考えればその合計収入で生涯生活できる金額ではありません。
ただ、プロスポーツ選手のセカンドキャリアは、プロスポーツ界での指導者やコメンテーターなどではないのかと思う方も多いはずです。しかし、このような枠はごく一部の有名選手など非常に狭き門だと言えます。
その為に、若い選手の多くは一般の企業への就職することが一般的になっています。
プロスポーツ選手が一般企業への就職することの難しさ
新入社員として入社すれば、一般的には一定の期間、社会人としてのマナーや社会人としての常識などの教育を受けます。
また、教育期間がなかったとしても仕事をしていく上で知っていきます。
例えば、名刺の渡し方やメールや文章の書き方はもちろん、エクセルやワード、パワーポイントなどの使い方です。
しかし、プロスポーツ選手には当然そのようなことよりも筋力増加、体力アップや技術の向上が重要です。
つまり、プロスポーツ選手が社会人としての一般常識を知る時間はありません。
このようにプロスポーツ選手の一般企業へ就職することの難しさは理解していただけるのではないでしょうか?
プロスポーツ選手が一般企業で活躍出来る理由
プロスポーツ選手だからこそ一般企業で活躍出来る場面や活用できる能力があります。
まず第一に、自分を知っている人が一般の人と比較した場合に多くいることです。
事実としてテレビで現在は営業として会社員をしている「元プロ野球選手」が「取引先が自分を知っていて契約に繋がった」と放送されていました。
また、自己紹介をする際にも「プロスポーツ選手をしていた」というだけでも話のきっかけになりますし、多くの方がその話に興味を持つはずだからです。
次に活用できる能力として考えられるのが、プロのスポーツ選手になるために築き上げた強い精神力です。逆を言えば強い精神力がなければプロスポーツ選手には慣れないと言った方が良いのかもしれません。
この強い精神力は一般企業でも大いに活用できます。
今は少なくなりましたがプロになる前の学生時代には、先輩からの理不尽な要求に耐えてきた場合も多くあると思います。
そんな理不尽な要求に耐える精神力が、一般企業の多くの場で活用することが可能なのです。
プロスポーツ選手のセカンドキャリアのまとめ
上記で説明したJリーグやプロ野球の他にも、現在では多くのスポーツがプロ化されています。
バスケットボールの「B.LEAGUE」、卓球の「Tリーグ」や、相撲、ボクシング、ゴルフ、ボウリングなど多くのスポーツがあります。
ゴルフなど一部のスポーツでは、他のスポーツとして比較すれば現役で活躍することが可能な年齢は長くなります。
しかし、どの競技であってもプロスポーツの世界は競争が激しく、その中で勝ち残っていくのは容易ではありません。
つまり、必然とプロスポーツ選手は若くからセカンドキャリアを考えることになるのです。
企業がセカンドキャリアで求めているモノとコトについて
日本独特の商習慣である新卒で入社する際(ファーストキャリア)に重要視されるモノやコトとセカンドキャリアで求めれらるモノやコトは違います。
ファーストキャリアでは、諦めない気持ちなどを持っているかや人柄などが重要視されています。
学生の時に仕事の技術などはないのが当然です。つまり、新卒学生は「内面重視」で選考されます。
しかし、セカンドキャリアでは内面も当然重要ですが、さらに重要なモノがあります。それは、どれだけのスキルがあり技術を持っているのかです。
それでは、ここからは企業側から考えたセカンドキャリアで求められるモノやコトについて詳しく説明いたします。
高い専門的な知識・高い専門的な技術
セカンドキャリアで重要視されているモノは高い専門的な知識と技術です。
専門的な知識と技術は一朝一夕で身につく訳ではありません。
試行錯誤し失敗を経験したからこそ得ることができるモノも多くあります。
そんな専門的な知識と技術を企業は求めています。
特に同業種や同業界へのキャリアチェンジをしたセカンドキャリアの場合には、さらにこの技術と知識を高く求められていると認識しておいた方が良いでしょう。
これまでの経験や経歴
セカンドキャリアは転職が前提です。その為、これまでの経験や経歴を企業としては重要視します。
上述した専門的な知識と技術などでとは違った意味の経験や経歴です。
非常にわかり易い例で言えば言葉遣いです。
車など高額な物や高級な物を販売していた接客業経験者と現場作業経験者では敬語のレベルが違います。
これは良し悪しではありません。
車を販売しているスタッフに「OKです」という言葉はふさわしくなく「承知いたしました」と使用するのが正しいはずですが、現場作業員同士の会話で「承知いたしました」と使用すれば違和感を抱かれます。
このように経験や経歴は、セカンドキャリアで企業側は非常に重要視しています。
セカンドキャリアでは、キャリアの幅を広げたいと考えている方と専門性を高めたいと考えいてる方がほとんどです。
その為に、経験や経歴を企業側は重要視していることを念頭に置いた上でセカンドあキャリアを考えた方が良いのかもしれません。
なお、異業種や異業界への挑戦の場合でも社会人として活かせる経験や経歴は必ず存在しますので、その活かせる部分を考えて積極的にアピールする事が出来ればチャレンジできるセカンドキャリアの幅も大きく広がります。
もし、自分のキャリアを活かせる部分がわからない場合は国家資格キャリアコンサルタントへの相談をお勧め致します。
知識や技術の幅の広さ
上述した「高い専門的な知識や専門的な技術」と同様に重要視されるのが知識や技術の幅の広さです。
「高い専門的な知識や専門的な技術」は深さという表現でいう事が出来ます。
この項の「知識や技術の幅の広さ」は、広さという表現でいう事が出来ます。
つまり、上記と合わせると、知識や技術を「深くかつ広く」という事になります。
「知識や技術を深くかつ広く知っている・持っている」人材などいないしそんな人になるのは無理だ、と思われる方も多いはずです。
しかし、これは異業種や異業界への挑戦の場合に非常に役立ちます。
繰り返しにはなりますが、社会人としてどの分野でも活かすことができる知識や技術は必ず存在します。
また、同時に専門的な技術だと思われていたものが、異業種や異業界で活用できるという事も多いに考えられます。
そういった面で雑学など仕事には関係のない知識はもちろん、釣りやスポーツなど趣味の領域の技術なども含めて広く持っておく事がセカンドキャリアを成功させることにとっては重要になります。
企業がセカンドキャリアで求めているモノとコトについてのまとめ
企業がセカンドキャリアの人材に求めていて重要視するモノやコトは「高い専門的な知識や専門的な技術を持ち」「知識や技術の幅の広さ」があり「これまでの経験や経歴」です。
これを聞いてセカンドキャリアを考えている方は「そんな人ではないしそんな人にはなれない」と思われたのではないでしょうか?
現実問題にこのような人だけがセカンドキャリアを成功するのであれば、多くの人がセカンドキャリアに成功することはありません。
しかし、これはあくまでも企業側は求めている理想です。
未婚女性が結婚相手に求めるのは「年収1000万で身長180㎝以上で貯金は3000万・・・」といった感じのモノとさほど違いはありません。
つまり、この中で自分はどの部分で勝負することにした方がセカンドキャリアが成功する確率が高くなるのかの参考にしていただければと思います。
全てを満たすことは出来なくても何か一つだけだけでも飛びぬけていればセカンドキャリアが成功する確率は間違いなく高くなります。
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セカンドキャリア支援制度とは?
セカンドキャリア支援制度を設ける企業が増加しています。
このセカンドキャリア支援制度は、40代や50代などの従業員向けに転職を支援する制度のことです。
少し前に活用されていた「早期退職支援制度」「希望退職者募集」などで中高年と言われる世代のリストラ策として用いられてきた制度では労使ともに様々なデメリットがありました。
それは、従業員側からすれば「中高年はいらないと言っているようなモノ」で企業側からすれば「常時募集が出来ない」などです。
しかし、セカンドキャリア支援制度とは従業員のことを思って考えている制度であり、常時募集が出来る点でも労使ともにメリットがあるということが出来ます。
ただ、このセカンドキャリア支援制度を悪用している企業があるのも事実です。
キャリア支援という名の研修代行業者が行う研修を強制的に受けさせられます。その研修の内容は過去を振り返らせた上で「会社に本当に貢献してきたと思うか?はたまたこれからも貢献できるのでしょうか?」などと厳しい指摘を受け続ける事で、自ら退職に導くのが目的です。
このような企業ばかりではないのは事実ですが、終身雇用を続けることのメリットが企業としてなくなりつつあるのは間違いのない事実です。
だからこそ、終身雇用が前提だった企業任せのキャリアではなく、従業員それぞれが自らの人生を自ら考えるキャリアプランを持つことが重要だと言わざるを得ません。
セカンドキャリアを成功させるための方法と要因について
それでは、具体的にセカンドキャリアを成功させるにはどのようにすればよいのでしょうか?
この後に具体的に方法と要因を説明いたしますが、その前に最重要なことをお伝えします。
それは、セカンドキャリアを成功させることは決して容易ではないという事です。
今まで勤めていた会社を辞めて、全く違った人たちと接し新しい人間関係を構築し新しい様々な事を覚えななければなりません。
文章で書けばたった1行ですが、このたった1行には「勇気」や「やる気」「根性」などという、行動経済成長の昭和の時代に流行った言葉がが必要です。
しかし、それを乗り越えた先にはあなたの充実したキャリアがあることは間違いありません。
それでは、具体的にセカンドキャリアを成功させるための方法と要因について説明いたします。
人生の目標を考えて人生設計を立てる
セカンドキャリアを成功させるには目標が必要です。
目標がないままセカンドキャリアを考える事は、行き先が決まっていないのに旅行計画を立てるのと同じです。
沖縄に行くのなら飛行機で行って綺麗な海をダイビングしてなどと計画を立てることが出来ます。しかし、沖縄という行き先が決まっていないのに「交通手段は何にしようか?」「何をしようか?」と考える事は効率的とは言えません。
人生の目標とは短期的な目標ではなく長期的な視点に立った目標です。
人生の目標を考える際に効率的なツールが「キャリアアンカー」です。
キャリアアンカーについて
キャリアアンカーは、アメリカの心理学者エドガーシャインによって提唱された概念です。
キャリアアンカーの「アンカー」とは船の錨のことです。自らのキャリアを選択する際に大切にする価値感や欲求のことです。
例えば、出世できないと分かれば転職を考える人がいます。この人のキャリアアンカーは「管理能力」だと推測されます。また、給料が高くなくても定年まで安定して働きたいと考える人もいます。この人のキャリアアンカーは「安全性」だと推測されます。
このようにエドガーシャインはキャリアアンカーを以下の8つに分類しました。
- 管理能力
- 技術的・機能的能力
- 安全性
- 創造性
- 自律と独立
- 奉仕・社会献身
- 純粋な挑戦
- ワーク・ライフバランス
キャリアアンカーについて詳しくはキャリアアンカーを30代・40代以降の転職や社内人事に活かす方法を徹底解説をご確認ください。
自分のキャリアアンカーを知る為の診断も出来ますので一度ご確認いただく事をお勧めします。
天職(適職)を見つける方法について
自分の適職を知ることも人生の目標を考える際に重要です。適職とは天職とも言えます。
例えば、コツコツと作業をするのが好きな方もいれば苦手な方もいます。接客業が楽しいと思う人もいれば絶対に嫌だと思う方もいます。
このように人によって天職は違います。得意不得意があるので当然と言えば当然です。しかし、天職を見つける方法があまり知られていません。
また、天職に就くことは、自分だけではなく社会全体に幸福をもたらすと言われていますので、天職を知っておけば人生の目標を見つけることに非常に役立ちます。
天職(適職)の見つける方法については、”3つの輪”must-can-will/意味を理解し適職を”天職”にする方法-キャリアデザイン-をご確認ください。
繰り返しになりますが、天職(適職)に就くことは社会貢献にも繋がりますので是非とも天職のセカンドキャリアを目指してください。
人生の目標を考えて人生設計を立てるのまとめ
目標さえ決まった後は人生設計を考えますが、これはさほど難しいことではありません。
沖縄に行く事さえ決まれば飛行機で行って綺麗な海で遊ぶ等と旅行の計画を立てやすいのと同じです。
人生の目標設定はじっくりとし、人生設計はしっかりと行い、セカンドキャリアを行動をすることをお勧めします。
自己理解を深める(自分を知る)
新卒で就職する際にも役立つことなのですが転職の際にも重要なコトは「自己理解」と「仕事理解」です。
新卒の就職と比較して転職の際には「仕事理解」は一定程度深まっていると考えられます。
逆に働きながら「自己理解」を深める時間は少ないのが実情で、セカンドキャリアを考える際には学生よりも「自己理解」に時間をかける必要があります。
「自己理解」を深める為には、上述したキャリア・アンカーを活用したり、適職・天職を見つけるという意味も含まれますので是非ともご活用をお勧めします。
また、他にも友人や知人などに「自分はどのような仕事に向いていると思う?」かを聞いてみるのも効果的です。在職中であれば、部下や後輩などの意見も重要です。
聞きにくい内容だとは思いますが、自分のこれからの人生を決めるためのきっかけにも繋がりますので雑談している際にでも何気なく聞いてみる事をお勧めします。
知らないことを学び経験する
上述した「企業が求めているセカンドキャリアで求められるモノとコトについて」で企業は「高い専門的な知識や専門的な技術」「知識や技術の幅の広さ」を求めていると述べました。
この理想に近づくために少しでも新しいことを学びましょう。
これは仕事関係のことだけではありません。
とある、40代の保育所長は自分の子どもがバク転などのスクールに通いだしたことをきっかけで、待ち時間が暇だからという理由ではありましたが自分もスクール生として日々バク転を練習をしています。
周りは小学生や中学生など若い子どもたちばかりの中で、日々年下のコーチからバク転を習っているとのことです。
人から何かを学ぶことは久しぶりで、練習をしながら仕事場での職員への教育方法の改善を実践することに繋がりました。
このように仕事とは全く関係ないことであってもなにかのきっかけに繋がるようなこともあるのです。
つまり、学ぶとは自分が興味がある事をはじめるといっても間違いではありません。
これはもちろんスポーツに限りません。
例えば、ワインや日本酒などお酒を飲むことが好きな方はワインや日本酒について学んでみてはいかがでしょうか?ワインや日本酒の本を読んで見るだけでも学ぶコトは可能です。
もちろん、過去に自分がしたことのあるスポーツをするのもお勧めです。スクール等に通わなくてもはじめることが出来ますので比較的ハードルは低くはじめることが可能です。ただし、その場合にはあまりにも動かない体に驚くことは間違いありませんし怪我にはご注意ください。
PICKUPキャリコン
社会の変化のスピードを認識する
インターネットが開発されてから社会の変化はとても速くなっています。
宇宙旅行などを考えても理解できるのではないでしょうか?
金銭面ではまだ一般人には難しいのが現実ですが、お金さえあれば宇宙に行くことが出来るようになったのです。
また、車の自動運転やテレビ電話なども一昔前には難しい技術だったはずですが、今では誰もが利用することが可能になっています。
SNSなどでバズれば一躍有名人になりインフルエンサーとしてお金儲けが出来たり、なりたい仕事の一位がYou Tuberであったり、プロゲーマーと呼ばれるゲームをしてお金儲けが出来たりと、新しい仕事もどんどん生まれています。
このように日々、社会や環境は変化をしています。
この社会の変化を認識しながら変化についていくことが出来ればついていきましょう。もし、ついていくことが出来ない場合でも社会は変化しているのだという認識を持って置くことが大切です。
環境の変化は当然だと認識しておく
セカンドキャリアを考えた場合に、大きな変化が訪れます。この変化はどのようなセカンドキャリアでも間違いなく訪れます。
「同じ業界だから大丈夫」「同じ職種だから一緒だろう」などと思っていては環境の変化に適応できないことも考えれますので、環境の変化は当然に起こりうることであると認識しておくことをお勧めします。
その企業の常識は他の企業では非常識なんてことは多くありえることです。
また、この変化は非常に強いストレスを感じることにも繋がります。しかし、変化がないと思っている場合よりも変化があると思っていた場合がストレスなく適応できるのではないでしょうか?
この変化をポジティブに捉えて受け入れようと思う気持ちが重要なのです。
資格を取得する
資格を取得しておくと、自分以外の他人に客観的事実として伝えることが出来るために重要です。
また、人生の目標達成のために必要な資格の場合は早く取得しておいて損をすることは考えられません。積極的に資格取得をお勧めします。
ただ、最近では民間資格が非常に多くあるために注意が必要です。
「履歴書に書ける資格を取得しませんか?」等といううたい文句で広告を出していたりすることも多く見受けられます。
もちろん、民間資格でも「学ぶ」という面では役に立ちます。しかし、時間をかけてわざわざ取得するのならば民間資格よりも国家資格の方が良いのは間違いありません。
また、自分のセカンドキャリアの目標により取得すべき資格は当然違います。
「簿記」「ファイナンシャルプランナー」などが役立つ場合もあれば、バスを運転するための大型二種免許などが役立つ目標の場合もあると思います。
同時に自分の目標に役立つ資格取得が知識の証明にも繋がりますので積極的な取得をお勧め致します。
セカンドキャリア関連書籍一覧
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セカンドキャリア関連サイト一覧
- セカンドキャリア/Wikipedia
- セカンドキャリア/日本の人事部
- 【年齢別】セカンドキャリアの見つけ方・考え方って?転職に必要な準備とは/PASONA
- what is セカンドキャリア/Reskill
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セカンドキャリアとは?/年代別の成功させる方法や要因・意味・目的・支援制度のまとめ
いかがだったでしょうか?
セカンドキャリアとは?/意味や目的は?支援制度は?年代別の成功させる方法や要因でした。
セカンドキャリアの意味は様々ですが、あなたのセカンドキャリアの成功にお役立ていただければ幸いです。
迷われた際には国家資格キャリアコンサルタントにご相談をお勧め致します。