[最終更新日]2020/12/27

ジョハリの窓って聞いたことがあるけどよくわからない・・・
- コミュニケーションに役立つっていうのは本当?
- 自分が知らない自分ってどういう意味?
- 対人関係の進展や自己理解に利用されるの?
等、ジョハリの窓についてわからないことも多くあると思います。
そんなジョハリの窓についてわかりやすく説明いたします。
Contents

【川本優子(かわもとゆうこ)キャリアコンサルテント】
https://career-cc.net/profile/kawamoto-yuuko/
人材サービス業界を経て、上場IT企業2社の人事部に約10年勤務。
キャリアカウンセラーとして16年に渡り、企業で働く従業員のキャリア面談をはじめ、大学・専門学校での学生のキャリア支援、ニートや引きこもりなど就職弱者の就労支援に従事。
多様な属性の方々がイキイキと活躍出来るキャリア支援を行っている。(PR)
関連記事
>>キャリアアンカーを30代・40代以降の転職や社内人事に活かす方法を徹底解説
>>リーダーシップとマネジメントの違い/企業のチームリーダーが備えるべき能力
ジョハリの窓とは?
ジョハリの窓は、サンフランシスコ州立大学の心理学者ジョセフ・ルフト(Joseph Luft)とハリー・インガム(Harry Ingham)が共同で発表した「対人関係における気づきのグラフモデル」という考え方を後に言うよりになりました。
「ジョハリ」とはジョセフ・ルフトとハリー・インガムの二人の名前を合わせたもので「ジョハリ」という人間の名前ではありませんのでテストに引っ掛け問題で出るかもしれません。
ジョハリの窓について
ジョハリの窓は、自己分析に使用する心理学モデルの一つです。
自分自身が見た自己と、他者から見た自己の情報を分析することで、4つに区分して自己を理解するというものです。
開放の窓(open self)
「自分も他人も知っている自分の性質・公開された自己」
開放の窓は、自分の分析と他人からの分析が共通しており、「自分自身も知っていて他人も知っている自分の性質」です。この窓の項目が多い場合、自分の内面や能力などを他人が分かるように表に出している(自己開示している)傾向が強いと言えます。
逆にこの窓が小さいと、他人から見たときに「よくわからない人」のように見えているということになります。

【川本優子(かわもとゆうこ)キャリアコンサルテント】
https://career-cc.net/profile/kawamoto-yuuko/
人材サービス業界を経て、上場IT企業2社の人事部に約10年勤務。
キャリアカウンセラーとして16年に渡り、企業で働く従業員のキャリア面談をはじめ、大学・専門学校での学生のキャリア支援、ニートや引きこもりなど就職弱者の就労支援に従事。
多様な属性の方々がイキイキと活躍出来るキャリア支援を行っている。(PR)
関連記事
>>キャリアアンカーを30代・40代以降の転職や社内人事に活かす方法を徹底解説
>>リーダーシップとマネジメントの違い/企業のチームリーダーが備えるべき能力
盲点の窓(blind self)
「自分は気付いていないが他人は知っている性質」
盲点の窓は、「自分は知らないが他人は知っている自分の性質」です。この窓の項目が多い場合は、自分自身の分析ができていない、あるいは自分が気付いていない部分が多いことを意味します。自分への理解を深めることに役立てることができます。
自分が知らなかった自分の性質を理解し受け入れていくことで、この項目は開放の窓に移っていきます。
「他人は知らないが自分は知っている性質・隠された自己」
秘密の窓は、「自分は知っているが他人は知らない自分の性質」です。この窓の項目が多い場合、内に秘めている部分が多く、自己開示をしていない、あるいはできていないと考えられます。
この窓には、意図的に表現していないことも含まれますが、自分の個性をうまく表現できていないという場合は、意識的に表現してみるといいでしょう。
それによってこの項目は開放の窓に移り、開放の窓を広げることにつながります。
未知の窓(unknown self)
「自分も他人も知らない性質」
未知の窓は、自分も他人も気付いていない、あるいはまだ開発されていない性質です。新しいことに挑戦したりする中で気が付く、あるいは新たに開発されていく可能性があります。
開発すれば、秘密、盲点、開放の窓のいずれかに新たに項目が加わることになるでしょう。
関連記事
>>AQ(逆境指数)とは?IQ(知能指数)EQ(感情指数)より注目される指数
>>《女性従業員を支える》仕事のアドバイスや相談相手はアウトソーシング化する企業が増加
>>現状維持バイアスとは?外し方とは?/陥る人の特徴をわかりやすくコラムで徹底解説
ジョハリの窓の活かし方
つまり、自己開発するということは、未知の窓を狭め、開放の窓を広げていくことだと言い換えることができます。
ジョハリの窓は、対人関係の進展や自己理解に利用され、ビジネスにおいての能力開発にも効果を発揮します。
ジョハリの窓の基本は、自分も他人も知っている「開放の窓(open self)」です。
一般的に考えている「わたし(あなた)」とはこの部分のことを言いますが、自分と他人では実は「わたし(あなた)」は違っているというのがジョハリの窓の考え方です。
なぜなら、自分が知っている「私」には、「開放の窓(open self)」と他人に知られていない「秘密の窓(hidden self)」も含まれるからです。この「秘密の窓(hidden self)」には、他人に知られると恥ずかしいと考えているコトなどが含まれています。
この「秘密の窓(hidden self)」を小さくするという事は、誰にも知られていない自己が小さくなっているということであり、それはフィードバックされているという事でもありますし、公開された自己が大きくなれば、それは自己開示が進んでいるととる事が出来ます。
また、逆に他人が考えている「あなた(わたし)」には、「開放の窓(open self)」と自分が知らない「盲点の窓(blind self)」が含まれています。
この「盲点の窓(blind self)」を知れば自己分析を進めることにも役立ちます。
つまり、他己分析(他人の意見を取り入れる自己分析)ができるため、自分では気づかなかった新しい自己の発見に繋がります。
これは一般企業ではもちろん、学生の就職活動にも自己分析する際に、学生同士でも出来ますので活用されています。
【宮治有希乃(みやじゆきの)キャリアコンサルテント】
https://career-cc.net/profile/miyaji-yukino/
キャリアコンサルタント・講師として民間企業や行政機関、教育機関にて、人材開発・組織開発領域を中心に活動中。
特にキャリアトランプなどの効果的なツールや独自メソッドを活用した体験型ワークショップを得意とする。
またコンサルタント/カウンセラーとして対応したHR・キャリア系の対人支援人数は、延べ6,800人を超える。(PR)
関連記事
>>ハロー効果とは?ハロー効果の意味と注意する点を具体例でわかりやすく説明
>>VUCA(ブーカ)の意味とは?VUCA時代に対応するOODAループとは?
自分自身のジョハリの窓の描き方
自分のジョハリの窓を完成させるためには、自分以外の第三者である他人の意見が必要です。
また、この手法は自己開示を伴いますので、人によっては心的な負荷がかかることがあるので注意が必要です。実施する際は内容を十分に理解し、信頼できるメンバーで行うようにしましょう。
他人から自分に対する率直な指摘を受けて(フィードバック)、自分が認識していなかった自分に気づくことが必要です。
その結果を受け入れ、自己開発に利用すれば、ビジネスの世界、一般の人間関係においてもその効果を得ることができますのでお勧めします。自分自身が「気づかない窓」を開き、周囲に「隠された窓」を受け入れてもらうことにより、対人関係における成長と自己開花が促されるのです。
ジョハリの窓関連サイトの一覧
ジョハリの窓アプリ
【このツールの使い方】
- 知人同士を4人~8人集めてグループを作ります。
- グループの人数を選び、メンバーの名前を記入します。
- 「スタート」を押すと、個人の特徴を表す言葉とメンバーの名前が一覧で表示されます。
- 名前を記入した人から順番に、メンバーに当てはまると思う特徴をチェックします。
- 順番を間違えると正しく診断ができませんので注意してください。
- チェックをし終わったら「次の人へ」ボタンを押してください。
- 4~5の処理をメンバー全員が終わるまで繰り返します。
- 最後に全員分のジョハリの窓が表示されます。
”ジョハリの窓”関連サイト一覧
ジョハリの窓とは「4つの自分の姿」を知り、自己開発に役立てる方法
この記事はキャリアコンサルタントドットネット運営事務局が作成
当サイトは、国家資格キャリアコンサルタントに無料でキャリア(仕事)相談ができる”みんなの相談”、有料相談希望者向けやセミナー講師を探しておられる総務、人事担当者向けに、「地域」「相談方法」「セルフキャリアドック制度」等から検索できる”キャリコン・サーチ”等のキャリアに役立つサービスを提供しています。
正規雇用、非正規雇用の現職労働者のみではなく、休業者や失業者の就業希望者はもちろん、就職活動やアルバイトの労働問題を抱えている学生まで、全ての”はたらく人”の問題解決をサポートしキャリコンと社会を繋ぐためのポータルサイトです。
お勧め記事