”ジョハリの窓”の自己分析で人事も知らない未知の自分を知る方法 | キャリアコンサルタントドットネット

”ジョハリの窓”の自己分析で人事も知らない未知の自分を知る方法

[記事公開日]2020/03/11
[最終更新日]2022/07/31
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ジョハリの窓って聞いたことがあるけどよくわからない・・・

  • コミュニケーションに役立つっていうのは本当?
  • 自分が知らない自分ってどういう意味?
  • 対人関係の進展や自己理解に利用されるの?

等、ジョハリの窓についてわからないことも多くあると思います。

そんなジョハリの窓についてわかりやすく説明いたします。

 

ジョハリの窓とは?

ジョハリの窓とは?ジョハリの窓は、サンフランシスコ州立大学の心理学者ジョセフ・ルフト(Joseph Luft)とハリー・インガム(Harry Ingham)が共同で発表した「対人関係における気づきのグラフモデル」という考え方を後に言うよりになりました。

「ジョハリ」とはジョセフ・ルフトとハリー・インガムの二人の名前を合わせたもので「ジョハリ」という人間の名前ではありませんのでテストに引っ掛け問題で出るかもしれません。

 

ジョハリの窓について

ジョハリの窓は、自己分析に使用する心理学モデルの一つです。

自分自身が見た自己と、他者から見た自己の情報を分析することで、4つに区分して自己を理解するというものです。

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開放の窓(open self)

open self「自分も他人も知っている自分の性質・公開された自己」

開放の窓は、自分の分析と他人からの分析が共通しており、「自分自身も知っていて他人も知っている自分の性質」です。この窓の項目が多い場合、自分の内面や能力などを他人が分かるように表に出している(自己開示している)傾向が強いと言えます。

逆にこの窓が小さいと、他人から見たときに「よくわからない人」のように見えているということになります。

 

盲点の窓(blind self)

blind self「自分は気付いていないが他人は知っている性質」

盲点の窓は、「自分は知らないが他人は知っている自分の性質」です。この窓の項目が多い場合は、自分自身の分析ができていない、あるいは自分が気付いていない部分が多いことを意味します。自分への理解を深めることに役立てることができます。

自分が知らなかった自分の性質を理解し受け入れていくことで、この項目は開放の窓に移っていきます

 

秘密の窓(hidden self)

hidden self「他人は知らないが自分は知っている性質・隠された自己」

秘密の窓は、「自分は知っているが他人は知らない自分の性質」です。この窓の項目が多い場合、内に秘めている部分が多く、自己開示をしていない、あるいはできていないと考えられます。

この窓には、意図的に表現していないことも含まれますが、自分の個性をうまく表現できていないという場合は、意識的に表現してみるといいでしょう。

それによってこの項目は開放の窓に移り、開放の窓を広げることにつながります。

 

未知の窓(unknown self)

unknown self「自分も他人も知らない性質」

未知の窓は、自分も他人も気付いていない、あるいはまだ開発されていない性質です。新しいことに挑戦したりする中で気が付く、あるいは新たに開発されていく可能性があります。

開発すれば、秘密、盲点、開放の窓のいずれかに新たに項目が加わることになるでしょう。

 

ジョハリの窓の活かし方

ジョハリの窓の活かし方つまり、自己開発するということは、未知の窓を狭め、開放の窓を広げていくことだと言い換えることができます。

ジョハリの窓は、対人関係の進展や自己理解に利用され、ビジネスにおいての能力開発にも効果を発揮します。

ジョハリの窓の基本は、自分も他人も知っている「開放の窓(open self)」です。

一般的に考えている「わたし(あなた)」とはこの部分のことを言いますが、自分と他人では実は「わたし(あなた)」は違っているというのがジョハリの窓の考え方です。

なぜなら、自分が知っている「私」には、「開放の窓(open self)」と他人に知られていない「秘密の窓(hidden self)」も含まれるからです。この「秘密の窓(hidden self)」には、他人に知られると恥ずかしいと考えているコトなどが含まれています。

この「秘密の窓(hidden self)」を小さくするという事は、誰にも知られていない自己が小さくなっているということであり、それはフィードバックされているという事でもありますし、公開された自己が大きくなれば、それは自己開示が進んでいるととる事が出来ます。

また、逆に他人が考えている「あなた(わたし)」には、「開放の窓(open self)」と自分が知らない「盲点の窓(blind self)」が含まれています。

この「盲点の窓(blind self)」を知れば自己分析を進めることにも役立ちます。

つまり、他己分析(他人の意見を取り入れる自己分析)ができるため、自分では気づかなかった新しい自己の発見に繋がります

これは一般企業ではもちろん、学生の就職活動にも自己分析する際に、学生同士でも出来ますので活用されています。

 

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自分自身のジョハリの窓の描き方

自分自身のジョハリの窓の描き方自分のジョハリの窓を完成させるためには、自分以外の第三者である他人の意見が必要です。

また、この手法は自己開示を伴いますので、人によっては心的な負荷がかかることがあるので注意が必要です。実施する際は内容を十分に理解し、信頼できるメンバーで行うようにしましょう。

他人から自分に対する率直な指摘を受けて(フィードバック)、自分が認識していなかった自分に気づくことが必要です。

その結果を受け入れ、自己開発に利用すれば、ビジネスの世界、一般の人間関係においてもその効果を得ることができますのでお勧めします。自分自身が「気づかない窓」を開き、周囲に「隠された窓」を受け入れてもらうことにより、対人関係における成長と自己開花が促されるのです。

 

ジョハリの窓関連サイトの一覧

ジョハリの窓アプリ

ジョハリの窓ツールサイト

【このツールの使い方】

  • 知人同士を4人~8人集めてグループを作ります。
  • グループの人数を選び、メンバーの名前を記入します。
  • 「スタート」を押すと、個人の特徴を表す言葉とメンバーの名前が一覧で表示されます。
  • 名前を記入した人から順番に、メンバーに当てはまると思う特徴をチェックします。
  • 順番を間違えると正しく診断ができませんので注意してください。
  • チェックをし終わったら「次の人へ」ボタンを押してください。
  • 4~5の処理をメンバー全員が終わるまで繰り返します。
  • 最後に全員分のジョハリの窓が表示されます。

 

”ジョハリの窓”関連書籍一覧

 

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ジョハリの窓のまとめ

愚痴りたいけど相手がいない場合に愚痴る最適な方法

いかがだったでしょうか?

ジョハリの窓を有効活用して自己理解を深めていただければと思います。

今後の素敵な人生を歩まれることを願っています。

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