《45才/女性・退職勧奨》面接の時に聞かれる退職理由で前向きな理由が思いつかない | キャリアコンサルタントドットネット

《45才/女性・退職勧奨》面接の時に聞かれる退職理由で前向きな理由が思いつかない

[相談日]2022/07/12

相談者

ニックネーム:明るい未来

性別:女性

年齢:45才

 

相談内容

40代、女性です。

今の職場には平成29年9月から在籍しておりますが、先月末に会社から退職勧奨があり、今月末で退職します。

退職勧奨がある以前より、昨年11月上旬から何度か個室に呼び出され能力不足を指摘され、都度自分では改善する様に努力しておりましたが会社側からは全く認められず、今回の退職勧奨に至ります。

この場合、会社都合による退職となる筈ですが会社側からは自己都合での退職となる旨の記載のある退職届の記載を求められ、最後の給与はこの退職届と引き換えだとも言われました。

退職届にサインするつもりは毛頭なく、会社側には会社都合での退職だということを認めさせたいのですがそれは大変難しいことだと知りました。

そして、会社都合での退職の場合、次の仕事に応募時の面接の時に必ず聞かれる退職理由ですが、どう考えても前向きな理由が思いつかず大変頭を悩ませております。

自分の能力不足での会社都合による退職理由、何か面接官を上手く納得させることができるような説明はできないものでしょうか?

1 件の回答

  • 明るい未来 様

    はじめまして。キャリアコンサルタントの二森と申します。
    さっそくですが、今回の相談の場合、退職届は提出しなくていいと思います。それは、退職勧奨に応じるわけで、それはすなわち会社都合ということですよね。客観的に見てもこれ以上も以下もないように思います。退職の期日がくれば退職をすればいいと思います。それで退職届を出さないと賃金を払わないといっているのであれば、それをどこで、だれが、いつ、どのように言ったのかということを詳細に記録しておいてください。後々に重要になってくると思います。それははっきり言って不当な扱いです。

    そもそも、会社が労働者を解雇する場合は次のような要件を満たす必要があります。

    会社には、労働者(従業員)を解雇するのに必要な解雇の4要件というものがあります。
    ① 人員整理の必要性
    ② 解雇回避努力義務の履行
    ③ 非解雇者選定の合理性
    ④ 解雇手続きの妥当性
    です。これらをすべて満たしておかないと会社は解雇できません。

    おそらく、この4要件を満たすことができないから自己都合退職にもっていきたいともみてとれます。それはすなわち、不当解雇ということです。それと解雇までの手続きに不備があるように思われます。通常会社が労働者を解雇する場合、解雇の30日前に「解雇通知書」(名称はうる覚えです)を労働者に通知する必要があります。それができない場合、30日相当の賃金を支払う義務があると言われています。こういう手続きを踏んでいるのかどうかが気になるところです。

    そのうえで、今後ご自身がどうすればいいかについてですが、いくつかの行政機関にできるだけ早いうちに相談に行ってください。

    まず、都道府県の労働局、もしくは労働基準監督署にある「総合労働相談コーナー」に相談に行ってください。その際にできるだけ証拠があることが望ましいですが、なければできるだけ詳細なメモを持参してください。今回の場合、明らかに法に触れている可能性があります。そして、ハローワークにも行ってください。HWで、現状を話してもらって「今回の場合、会社都合になるかどうか」を聞いてください。おそらく今回の場合は会社都合になると私は思います。そのために、退職届を書かないほうがいです。退職届を書くと自動的に自己都合になってしまいます。もし、退職届を書いてしまって自己都合退職になってしまってもHWでの審査で会社都合と判断される場合があります。しかしこの場合、それなりに時間がかかることが予想されます。

    この自己都合か会社都合かについてですが。手続きとして、従業員が退職すると会社は従業員に離職票という書類を出す必要があります。その中に退職の理由を使用者、労働者それぞれ書く欄があり、まずは会社がその理由を書きます。その理由とは「自己都合」か「会社都合」かです。いずれかによって失業保険受給の手続きに影響が及びます。会社がいずれかの理由を書いた離職票を今度は元従業員として、それに異議があるかどうかを記載します。双方とも自己都合で異議がなければそのまま自己都合あつかいとして進められます。問題は会社が自己都合としていて、元従業員が会社都合としていた場合、最終的にはHWの判断になります。その際に自己都合が覆る場合もあります。

    いずれにせよ、まずは上に示した機関にできるだけ早く相談に行ってください。

    今後のこととして、面接での退職理由ですが「会社都合による退職」だけで十分です。会社の都合で退職するわけですから、そこに前向きな理由が思いつかなくて当然です。もし、付け加えるとしたら、会社の業績不振とでも言っておけばいいと思います。むしろ、自己都合退職のほうが、面接での説明に苦労すると私は思います。そこのところはそれほど心配されなくていいとも思います。能力がうんぬんというのは、そもそもその会社が従業員を指導・教育するだけの能力が劣っていたからともいえます。すなわち、ご自身にとって、別の会社であれば現在の自分の能力をもってしても十分にパフォーマンスを発揮できるかもしれません。ご自身の能力がどうこうというのは現会社の一方的な見方でしかありません。だから面接の際にはそこまで正直に言う必要はないし、会社都合に対してそこまで深く突っ込まれることはないと思います。

    それよりも、現会社でご自身がどういう仕事をしてきて、それにどのように向き合い、どんな努力をしてきたかを明確に語れるようにしておくことのほうが重要です。「転んでもただでは起きない」というようなことです。この経験を今後に生かすためにも、まずはしかるべきところにできるだけ早く相談に行ってほしいと思います。

    まずは取り急ぎ、回答させていただきました。私の認識不足もあるかもしれませんので、上記の点を踏まえ、重ね重ねになりますが、できるだけ早く相談に行ってください。もし、また何かありましたらご質問ください。

相談に対する回答を、こちらよりお願いたします。

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