[相談日]2020/11/04
相談者
ニックネーム:ゆうき
性別:女性
年齢:27才
相談内容
新卒で就職後頑張って働きました。
仕事の内容も特にしたかった訳でもありません。
ただ、一生懸命に働くことだけを考えてなんとか頑張って働いてきました。
ようやく仕事を覚えてきて後輩が出来て後輩から「この会社って結構ブラックですね?」と言われて気づきました。
残業手当は固定で手取りで18万円弱です。
残業は当たり前で、土日も仕事があれば出勤していました。たまに昼ごはんを食べる時間がない時もあります。
年末年始は休みがありますが、お盆休みはありませんでした。
そこで、一度辞めて自分の人生を考えようと思い退職を申し出ました。
しかし、上司が退職を認めてくれません。
「次の仕事を見つかるまで働いたほうが良い。」
「人手が足りないからなんとか協力してくれないか?」
「コロナの影響もあるし辞めるの止めたら?」
など、とにかく認めてくれません。
退職代行業に頼もうかとも考えますが、怪しい会社もあるというので悩んでいます。
どうしたら辞められるのでしょうか?
1 件の回答
ゆうき 様
はじめまして。
キャリアコンサルタントの二森といいます。
退職の手続きについてはより確実な手続きを踏むことが重要です。
上司への退職の申し出は口頭なのかそれとも「退職届」の提出なのかによっても、上司の対応が分かれます。もし、口頭での退職の申し出であれば、正式に受理してくれない可能性が高いです。もうすでに退職の意思を固めているのであれば、「退職届」を書いて渡しましょう。「退職届 書き方」などと検索すれば、ネットが教えてくれます。その際に注意しないといけないのは、「退職届」と「退職願」とは違うということです。意思を固めているのであれば「退職届」を書きましょう。
そのための準備として、まずは自分で退職の日時を決めます。その際に就業規則などを確認して、退職の申し出のタイミングについて確認する必要があります。
あと、正社員の場合はどのタイミングであっても、就業規則に準拠しているのであればいつでも退職できますが、契約社員などの有期雇用の場合、契約の内容によって更新時でないと退職できない場合があります。もし、そのような記載があれば、その場合は会社と交渉・相談することで退職を認められる場合があります。あくまで一般的ですが、更新時以外のタイミングでも会社は認めてくれることの方が多い印象を私はもっています。いずれにせよ、退職にあたっては会社としっかり相談することが重要です。
上司から慰留されることも十分に考えられます。その際にも、もうすでに意思は固いことを伝えましょう。もちろん、職場の状況や業務に関して、引き継ぎなどの影響もありますのでその点についてはある程度は譲歩することも必要になるかもしれません。
その、上司が退職を認めてくれないというのは通常は考えられないことです。私たちは会社を自由に辞める権利があることと、職業選択の自由が認められていますので、上司の一存で退職を認めないというのは後々問題になる可能性があります。退職届を提出して、しっかりと手順を踏んでいるのであれば、退職を認められないということは通常考えられないと思うのですが。もし、それでも問題が残るのであれば人事担当部署などに相談してみてもいいでしょう。
あと、退職後の方針も考えておく必要があります。ある程度のたくわえがあって当面の生活ができるというのであればいいですが、経済面のことも十分に検討する必要があります。ただでさえコロナ禍で有効求人倍率も低下しているので慎重に考えるに越したことはないでしょう。
また、他者の「この会社はブラック」云々については自分の目で見てどうなのかが重要です。他者の何気ない言動で自分の生活・人生が大きく左右されるというのは避けたいところです。同じ会社の人間である以上、そのような意見は客観的ではないですから注意が必要ですね。確かにその職場環境が劣悪なのであればしかるべき対応が必要ですが。もうすでに退職の意思を固められているようですから、改めて「退職届」を用意し、あるいはすでに「退職届」を提出しているのであれば上司よりもさらに上の上長に相談することが重要です。
「退職代行業」については私は知識がないのでなんとも申し上げられないのですが、おっしゃるようにやはり慎重に考えたほうがいいと思います。
どうしても退職手続きができない(認められない)場合は退職届を内容証明郵便で送付することも考えられますが、その前に勤務地管轄の労働基準監督署に相談するほうが良いかと思われます。
ここまで、新卒で頑張ってこられたことはご自身にとっての貴重な財産です。そのような財産を今後に生かすためにも、これからのことをしっかりと考えることが重要です。退職の手続きのことも含めて、お住まいの近くのキャリアコンサルタントに一度対面で相談されるのがいいかと思います。この混沌としたコロナ禍の社会的情勢もありますから、これからのご自分の人生についてしっかりと考えることが重要ですね。もし、また何かご不明なことがありましたらご質問ください。