《35才/男性》仕事にやりがいが必要とは思えない | キャリアコンサルタントドットネット

《35才/男性》仕事にやりがいが必要とは思えない

[相談日]2020/11/05

相談者

ニックネーム:誠

性別:男性

年齢:35才

 

相談内容

仕事にやりがいなど必要がないと思っています。

流れ作業をこなして、ご飯を食べれるだけの給料をもらえれば私は満足です。

それなのに、出世したいだけの上司は僕に

「仕事とは情熱を持って取り組んで目的を達成した時にやりがいが芽生えるんだ」

などと熱く語ります。

私は、そこまで情熱を持って仕事など出来ないというかしたくありません。

そのような感じのことを上司に伝えると

「だからお前はダメなんだ。だから、出世できないんだ」

と自分の価値観を押し付けてきました。

辞めるべきでしょうか?

それとも、異動するまで我慢すべきでしょうか?

2 件の回答

  • 誠 様

    はじめまして。

    「何のために私たちは働くのか」というのは永遠のテーマであり、難しい問いですね。おっしゃってるように上司の言っていることは確かに価値観の押し付けですね。

    一方で、仕事にやりがいが必要ないというのも私は疑問です。それは、人が働く以上、何かしらのやりがいというものが存在しています。上司がいっているような組織内で昇進するというのも本人にとってはやりがいです。また、誠さん自身の給料をもらって毎日ご飯が食べられるというのも立派なやりがいですね。毎日しっかりと働いて給料をもらって毎日ご飯が食べられること、たまに贅沢しておいしいものを食べられるというのも素敵なことで立派なやりがいです。少なくとも私はダメだとはまったく思いませんよ。

    このように、上司のいう出世・昇進や誠さんのようなご飯を毎日食べられることというやりがいは、人それぞれ個性のようなものです。そもそも、その個性を他人に押し付ける行為はいかがなものかとは思います。人によって気質の違いやそれまでの環境的要因から、組織内でいかに自分の立場を確立するかという、いわば古い気質に囚われている人も数多くいます。

    キャリアという概念があります。これは、私たちがどのような仕事をどんなところでしているのかという狭い意味と、その仕事を通して、自分がどのような将来の展望を見出すのかという広い意味も含まれます。この論に当てはめてみると上司のいう出世・昇進は組織内でのキャリア、つまり狭い意味でのキャリアになりますね。このような狭い意味でのキャリアに囚われてしまうと自分自身を見失ってしまうことにつながります。現に上司は、誠さんに自分の価値観を押し付けているという行為に及んでいるわけですから、すでにその上司は自身を見失いつつあるのかもしれませんね。

    私は、やりがいというのを動機づけと位置づけています。動機づけとはつまり、なぜ、それをやるかの根拠ですね。すなわち、何のためにその仕事をするか、ということになります。その、やりがい、動機づけは人それぞれ、さまざまです。上司に取れば出世がその仕事をする動機づけになり、誠さんの場合は毎日おいしくご飯が食べられることがその仕事をする動機づけになります。その動機づけは他人からとやかく言われるようなことではないので、その上司とは可能な限り距離を置いた方がいいかもしれません。しかし一方で、そのような価値観の押し付けをする人は数多く存在します。仮に転職をするとしても、転職先にそのような人がいないとは限りません。少なくとも誠さんは、そのような他者の存在を知るという広い視野をもつことは、この社会では必須なスキルかもしれません。

    上司と業務上、どうしてもかかわらざるを得ないという状況で、心身の健康に支障をきたすというのであれば、異動を検討されるのもいいでしょう。転職はそのあとでもいいとは思いますが、そのような内部の社員の仕事観のようなものまではわからないので、転職して解決する問題ではないことはご承知だとは思います。職場の上司と反発、対立するのではなく、それとなくたしなめるとか、軽くあしらうという術を身に付けて活用することも必要かもしれませんね。世の中にはややこしい人も存在するので、いかに自分の身は自分で守るかという、本来なら必要ないこのようなスキルがこの社会で必要とされていることは、なんとも皮肉なものです。

    人の仕事に対するやりがい・動機づけは人それぞれ、どのような目的でその仕事をしていて何を目指しているのか、というようなことをお互いに尊重できる社会になってほしいと私は思います。

  • やりがいの先取りですね。やりがいは、「やった甲斐」で、やる前から先取りするものでないと思います。何かをやった後で感じることは、人それぞれなので、その多様性を大切にしてくれる会社、上司だとモチベーションアップしますね。また、毎日同じことをしているようで違った視点から見ると少しは違う日に見えてきます。例えば、通勤経路を変えてみるとかで新鮮な気持ちになることもあります。さらに、自分がやった後になんか楽しかった、面白かったとちょっとでも思えることがやりがいと言ってもいいでしょう。大きなやりがいを先取りしすぎると、それはプレッシャーに変わっていくのです。プレシャーがストレスになりメンタル不全になるようでしたら環境を変えることをお勧めします。

相談に対する回答を、こちらよりお願いたします。

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