[最終更新日]2021/09/14
現職で働きながら、転職を考える人の理由のトップは断トツで人間関係です。
「上司や先輩、同僚の中に合わない人がいます。一緒にいるとストレスを感じて仕事が楽しくありません。それに仕事自体も楽しくないのです。そんな事ならいっその事、転職したいと思って相談にきました。」
今これを読んでいるあなたも同じかもしれません。
では、このような時にはどのように考えたらよいのでしょうか?
Contents
会社に合わない人がいる時の対処法
突然ですが想像してみてください。
あなたは電車に乗っています。駅に到着すると杖をついたお年寄りが乗ってきたので席を譲りました。お年寄りも笑顔で「ありがとう」と言ってくれました。
この行為は非難される行為でしょうか?
大半の方はとても良い行為だと言うでしょうが、きっと誰かがあなたの事を非難します。
「結局、周りに良い人って思われたいから席を譲ったんでしょう。」「偽善者っていや~!」等
続いて想像してみてください。
あなたがポイ捨てをしました。常識的に考えればマナー違反の行為であり、ごみはごみ箱に捨てるべきです。しかし、あなたはポイ捨てをしました。
この行為は非難される行為でしょうか?
大半の方ははあなたを非難します。しかし、非難しない人もいます。
「ゴミをゴミ箱に捨てる事を忘れるくらいに辛いことがあったんだろうね。」等
さて、話を戻します。上記で説明したように人は様々です。
どのような行為をしても「非難する人」と「良しとする人」が現れるのです。
この割合は実験で検証した結果、どちらも2割前後です。残りの人は、内容によって判断するのです。
- あなたの行動が何であっても良しとする人 2割
- あなたの行動が何であっても非難する人 2割
- あなたの行動によって判断する人 6割
では、この事実を会社内でどのように活かせばよいのでしょうか?
合わない人は必ずいるという現実
どこに行っても合わない人は必ずいます。だから、合わない人がいるだけで転職はすべきではないと言っているのではありません。
しかし、この現実を受け止めてから転職をする場合と、受け止めずに転職する場合では転職後の活動に大きな差が出てしまいます。
これは感覚的な話にはなってしまいますが、合わない人は必ずいると現実を受け止めずに転職する方は、長続きしない傾向にあります。それは、次の転職後の会社には合わない人がいると理解しようとせずに、きっと次の会社には良い人ばかりだと思い転職するからです。
グローバルな社会では、同僚が外国人であることも珍しくない時代になりつつあります。そんな時代だからこそ「多様な考え方がある事を理解して働く」ことが自身のためにも重要なのではないでしょうか?
では、そんな合わない人がいる会社ですべきことはないのでしょうか?
今の会社で盗める「モノ」はありませんか?
今、転職すべきかどうかについては、個人により事情が違いますので一概にアドバイスを行うことは出来ません。しかし、転職をするしないに関わらず、まだ今の会社にいる訳です。転職するにしても明日いきなり辞める訳ではありません。
では、退職までの間はただ流れ作業のように過ごすことしか出来ないのでしょうか?
そんなことはありません。
今の会社で盗める「モノ」はないでしょうか?もちろん、備品などを盗むと言っているのではありません(笑)
「モノ」とはどの会社でも役立つ知識や経験など俗にいわれている「スキル」のことを言います。
それでは転職する場合としない場合でどのようにな「スキル」を盗めばよいのでしょうか?
転職する場合
「今の会社で学んだ方が効率的に学べるスキル」や「今の会社でしか学べないスキル」があるはずです。もしくは、「今のうちに学んでおいた方が良いスキル」があるはずです。
そんなスキルを今の会社で学ばせてもらいましょう。
特に「今の会社で学んだ方が効率的に学べるスキル」と「今の会社でしか学べないスキル」がある場合は重要です。そういった「スキル」は今の間に盗んでおきましょう。
ただ、転職するのに「スキル」だけを盗むことは、備品を盗むと一緒で気が引けると考える方も多いはずです。しかし、在職者のあなたが「スキル」をあげることは今の会社にとっても良い効果があります。
会社として、従業員の技術が向上するという事は生産性も向上するということに繋がります。
製造業ですと一つでも多くの商品を製造することが出来る訳で、サービス業ですとサービス能力向上となりより多くのお客様を満足のいくサービスを提供することが出来るのです。
生産性向上やサービス能力の向上は売上の向上に直接繋がるのです。また、従業員一人のスキルアップは他の従業員のスキルアップに繋がることも考えられます。
他の従業員のスキルアップは、あなたが転職した場合でも残り続けるのです。
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転職しない場合
転職する場合で説明した通り従業員のスキルアップは会社の利益に繋がります。
転職する場合でも他の従業員のスキルアップで、会社への利益に繋がる訳ですので転職しない場合は当然会社に利益に繋がります。また、スキルアップにより出世にも影響することも考えれます。
ただ、出世については仕事だけの判断という訳ではない場合が多いのが現実ではあります。
全ての「モノ」を盗んだ後に
今の会社で盗める「モノ」はすべて盗んだ後には、一度立ち止まってゆっくりと転職を考えてみてはいかがでしょうか?
「スキルアップしたあなた」は「転職を考えていたあなた」と見えているモノや場所が違っているでしょう。
今の会社でやりたいことが出てきたのあれば続ける、他社でやりたいことが出てきたのあれば転職する。
「お世話になった人がいるから辞めることが出来ない。」このような理由も素敵な理由です。
しかし、転職するかはどうかは今の会社で盗める「モノ」を盗んだあとに考えれば良い事です。
今出来る事を最大限に努力する。
これが、合わない人がいる時の解決する一つの手段ではないでしょうか?
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まとめ
最後に本当にあった話です。数年前にも同じような相談がありました。
そして、今読んでいただいたのと同じように「今出来ることを最大限努力しましょう」とアドバイスを行いました。
クライエントも納得していただき、今の仕事に全力で取り組んでいました。合わない上司から毎日嫌味を言わたとの事ですが全力で仕事に取り組みました。
そして、半年が過ぎた頃に取引先の方からいつものように食事に誘われた席で「一緒に働いてもらえませんか?」と言われたのです。
クライエントはただ、一生懸命に仕事に取り組んでいただけでした。つまり、そうやって一生懸命働くクライエントを見て、取引先の方が一緒に働きたいと思ってくれたのです。
そして、さらに驚いたのが転職した後に言われたこんな事だったからわざわざクライエントは連絡をくれたのです。
「○○さんは声をかけさせてもらう半年位前から急に仕事に真剣に取り組んでいましたよね?別人のようでしたが、何か理由あったのですか?正直、あの変化がなければ声かけていないと思います(笑)」
あなたが気づかないところでもきっと誰かが見てくれているはずです。
そんな思いを持って今出来る事を最大限に努力してみてはいかがでしょうか?