[最終更新日]2022/06/24

社会人になってから上司や先輩から「これからはシェアリングエコノミーの時代だ」なんて言われた事がある人も多いはずです。
そんな「社会人になってから知っておいて方が良かった」と思われる、「シェアリングエコノミーサービス企業とは? 関連情報/メリット・デメリット」を初心者向けにわかりやすく説明いたします。
Contents
シェアリングエコノミーの意味とは?
シェアリングエコノミーとは、モノやコト、空間、場所、遊休資産など(スキルのような無形資産も含む)を、他人と共有したり、交換もしくは流通させることで、成立する経済の形を言います。
シェアリングエコノミーは「共有経済」「共有型経済」と言われたり「シェアエコ」と略して言われたりしています。
シェアリングエコノミーのサービスは、インターネットを介して提供されることが多くスマホの普及により一気に広がりを見せています。
シェアリングエコノミーの国内市場規模は、2016年度に約503億円。2021年度に1070億円まで拡大。
また、世界全体ではコンサルティング会社の「プライスウォーターハウスクーパース(PwC)」が、2013年に約150億ドルだった市場規模は、25年には約3350億ドル規模に成長する見込みと予想しています。
つまり、今後右肩上がりの予想がされているのです。
シェアリングエコノミーの特徴
シェアリングエコノミーは他のサービスと何が違うのでしょうか?
どのような特徴があるから今後の発展が見込まれているのでしょうか?
シェアリングエコノミーの特徴は以下の2点です。
有形無形を問わず共有される
シェアリングエコノミーは、家や車などの”有形資産”だけのシェアが対象ではありません。
無形資産のシェアも行われています。
例えば、スキルや移動手段というモノもシェアリングエコノミーの対象です。
成長著しいスタートアップ企業は人材不足が慢性化していることが多いですが、そういった場合に重宝されているのがシェアリングエコノミーです。
人材不足が発生した際、社外の人に業務を外注することで、人材を採用して遂行するよりも短期間で高いクオリティの成果が見込めるからです。また、採用コストのカットにも繋がります。
これはスキルのシェアリングエコノミーです。
他にも日本国内では「Uber Eats」がわかりやすい例です。自分の好きな時間に、モノを運ぶというスキルを提供しています。なお、海外では「Uber Eats」よりも、配車サービスの「Uber」が有名です。
日本で言えばタクシーを個人がしているようなものですが、日本国内ではタクシー業界の反対や法的な問題があり普及には至っていません。
相互評価による信頼情報の蓄積
シェアリングエコノミーでは、不特定多数の人によって取引が行われます。
そんな不特定多数の人の利用者がいる中で信頼性、安全性を担保する一つが相互評価です。
当事者同時が相手の評価をし、相手の評価を受けます。
評価が高ければ信頼性、安全性が高く、その評価は担保になります。
逆に低い場合は、次の取引では選ばれにくくなります。
シェアリングエコノミー代表的分野の5つについて
シェアリングエコノミーは代表的分野として、「空間のシェア」「モノのシェア」「スキルのシェア」「移動のシェア」「お金のシェア」の5つに分けられています。
空間のシェア
一つは空間のシェアです。
空間のシェアの代表例は世界的に有名なAirbnb(エアビーアンドビー)やOYO Hotels & Homes(オヨ・ホテルズ&ホームズ)です。また、日本では駐車場シェアのakippa(アキッパ)やイベントスペースシェアのスペースマーケットなどが有名です。
次に記載の2つ目のモノのシェアの例の一つクルマのシェア「タイムズカーシェア」はコインパーキングを運営していてる「タイムズ」が運営していますが、akippaのように会員限定の事前予約し精算はスマホを使用するなどした「タイムズのB」というコインパーキングとは少し違う駐車場シェアビジネスにも力を入れており、シェアビジネス内でも他の分野への拡大も見られます。
他にも自宅の空きスペースをシェアする「モノオク」や、畑がシェア出来る「シェア畑」などユニークなシェアビジネスも広がっています。
シェアオフィスはSERVCORP(サーブコープ)、WeWork( ウィーワーク)、住居シェアはADDress(アドレス)などもあります。
モノのシェア
2つ目はモノのシェアです。
メルカリなどは売買によるモノのシェアをするビジネスとして有名です。
洋服専門の「air-closet(エアークロゼット)」は洋服をレンタルとしてシェアするビジネスですが、「返却時にクリーニング必要なし」などシェビジネスだけではなく、サービス内容で他社との差別化に取り組んでいてシェアリングエコノミー牛会でも競争が激しくなっているの事がわかります。
また、近年日本でも広がりを見せつつある「シェア自転車」があります。コンビニ大手の「セブンイレブン」や携帯キャリアの「NTTドコモ」など異業種からの参入も珍しくありません。
一足先に隣国の中国ではシェア自転車業界が急速に発展しました。しかし、ライバル参入の競争激化で倒産する企業も続出し、自転車の放置や不法投棄など社会問題にもなっています。
シェアリングエコノミーは、新たな経済の動きのため、今ある法律や仕組みでは対応しきれていない面というモノも当然あります。
また、シェアリングエコノミーが広がれば新たな問題点も起こります。このような問題点は、政治や経済、社会の動き、技術の発展により解決されることもありますが、解決されない場合には真摯に向き合い問題解決に取り組まなければ、更なる広がりは難しいと考えられます。
スキルのシェア
3つ目はスキルのシェアです。
勉強のスキルシェアビジネスは当然ですが、最近では仕事に関するスキルのシェアも広がりを見せています。
国内ではスキルマーケットのココナラ、ビザスク、タイムチケットなどが有名です。
他にも、Dog Huggy(ドッグハギー)は出張や旅行の際に愛犬を預かってくれます。子育てをシェアするAsMama(アズママ)、掃除や食事の用意、買い物代行、パソコンの初期設定、電球交換などの助け合いシェアのANYTIMES(エニタイムズ)もあります。
移動のシェア
4つ目は移動のシェアです。
世界的には有名な移動シェアビジネス(ライドシェア)がUVER(ウーバー)です。しかし、日本ではタクシー業界の反対や法的な問題(白タク営業の疑い)などから普及が進んでいません。
相乗りマッチングサービスとしてnotteco(ノッテコ)がありますが、現在(2020年6月10日現在)はサービスの利用料は無料で提供しています。
また、「自転車のシェア」はモノのシェアでもあり移動のシェアとも考えられます。
シェアサイクル(レンタサイクル)COGICOGI(コギコギ)は月額定額プランとしてのサービス展開を行っておりサブスクリプションモデルのビジネスとしても展開されています。
他にもトラックのシェアサービスHi! MOVE、電動キックボードのシェアサービスmobby(モビー)など様々な企業が多種多様うな移動シェアサービスの展開が進んでいます。
お金のシェア
最後はお金のシェアです。
マスコミ等でも頻繁に取り上げられているクラウドファンディングと説明すればわかりやすいのではないでしょうか?
斬新なアイデアやサービスを形にしたい人と、面白い商品等を応援したいと思う人を繋ぐことがクラウドファンディングです。
コロナウイルスの営業自粛の影響で経営が厳しい飲食店は、営業再開後に使用できるチケットをクラウドファンディングで募集をしていたなどという形での利用もあります。
Makuake(マクアケ)、CAMPFIRE(キャンプファイア)が有名です。
クラウドファンディングは、金銭的リターンがない「寄付型」、金銭リターンが伴う「投資型」、商品やサービスを提供する何らかの権利や物品を購入することで支援を行う「購入型」とに分けられます。
なお、個人から少額の資金を集め、企業へ融資を行う「ソーシャルレンディング」もありますが、日本国内では第2種金融商品取引業の登録が必要です。
また、最大手のmaneoは、運用会社の国会議員への不正融資などが週刊誌で報道され、すべてのファンドで延滞が発生し裁判で係争中です。融資を受ける企業名が匿名である等の問題点がある反面、利回りが高いというなどのメリットを比較して、それでも資金を支出した個人の責任もあり、裁判結果が待たれます。
シェアリングエコノミーの例
それでは、どのようなモノやコトなどがシェアリングエコノミーされているのでしょうか?
以下は主なシェアリングエコノミーの例です。
- カーシェアリング/タイムズカーシェア・オリックスカーシェア・Anyca・カレコ
- サイクルシェア/ジャイアントストア・コギコギ
- 洋服シェア/airCloset
- 家電シェア/ReReレンタル
- 場所のシェア/akippa・Airbnb・スペースマーケット
- 人のシェア/ANYTIMES・タイムチケット
他にも多種多様なシェアリングビジネスが成長しています。
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シェアリングエコノミーの発展の理由
多種多様なシェアリングエコノミーですが、なぜ今急速に発展しているのでしょうか?
その理由は「技術の進歩」「所有から利用へ」「地球環境への意識」の3つに分けられます。
技術の進歩
シェアリングエコノミーの発展の理由の一つ目は「技術の進歩」です。
インターネット並びにスマートフォンの普及により、いつでもだれもがどこででも繋がる事が可能となった現代だからこそ発展しているのです。
また、匿名での発送が可能になった郵便サービスの拡充や、アプリ内決済が可能で現金のやりとりは必要なく、個人間でもクレジットカードが利用できる点など、CtoCビジネスの欠点を補ってくれるそんな技術の発展も当然含まれます。
所有から利用へ
モノがない時代にはモノを持つというステータスがありました。しかし、現代はモノが溢れており、モノを所有するステータスはなくなりました。
1980年代~2000年ごろに生まれた世代をミレニアム世代と言います。ミレニアム世代はモノを他人とシェアすることに抵抗が少ないと言われています。
未使用の中古品でも抵抗がある中高年世代の人もいますが、ミレニアム世代は、「安く買える」「安く使える」と好意的に捉えているのです。
地球環境への意識
「使えるモノが捨てられることは良い事ではない。」
そんな思いから大量消費社会への反省、地球環境への意識が高まりました。
結果、無駄なくモノを活用し、使えるモノの再利用やモノ自体の共有の考え方に関心が高まりました。
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シェアリングエコノミー 2つの注意点
シェアリングエコノミーは急速は広がりを見せています。しかし、急速な広がりを見せているからこその注意点があります。
それではシェアリングエコノミーを考える際の注意点は「法律・規制・既存業者との対立」「安全性の担保・向上」の2点です。
法律・規制・既存業者との対立
1つ目は法律、規制、既存業者との対立に注意が必要です。
お分りの通りシェアリングエコノミーは、新サービス形態です。
まだまだ発展途上のサービスであり、既存の多種多様な他のサービスを脅かす可能性があります。
そういったシェアリングエコノミーに脅かされる既存サービスは、法律や規制内でサービスを行っていることが多くそういった法律や規制には注意が必要です。
旅館やホテル等の既存ビジネスに影響を与えると考えられ新しい法律が考えられたAirbnb、白タクの疑いがあるライドシェアサービスのUVER、実質は労働者のような働き方をするが労働者としての身分保障がされていないUber Eatsなど、既に問題化しているビジネスも多くあります。
また、電動キックボードは日本国内の公道での使用には規制が多くあり、キックボードシェアサービスは大学などの私有地内でのサービス提供など規制の範囲内で運営しているビジネスもあります。
安全性の担保・向上
シェアリングエコノミーを考える際の注意点の2つ目は、安全性の担保、向上です。
個人対個人のサービス提供の場合には提供サービスなどにばらつきがあるなど、利用者同士のトラブルが考えられます。逆にサービス利用者側のマナー違反やルールを守らない等のトラブルも起こりえます。
ただこのような問題点には、UVERやairbnbは保険の提供や登録者の身元確認を行うなど既に安全性の担保に取り組んでいます。
シェアリングエコノミーの関連サイト
- “シェアリングエコノミー”とは?/株式会社Gaiax
- シェアリングエコノミー/コトバンク
- シェアリング・エコノミーとは?/総務省
- シェアリング・エコノミーとは?家事代行から自転車レンタル、進化したサービス10選/サーブコープ
- 一般社団法人シェアリングエコノミー協会
シェアリングエコノミーのまとめ
シェアリングエコノミー 2つの注意点の繰り返しになりますが、シェアリングエコノミーは新サービス形態です。
まだまだ発展途上のサービスです。
既存の仕組みなどでは対応しきれない面がありますが、そういった問題点は少しずつ改善していなかなくてはなりません。
その改善が理解に繋がり世論の意見となり、法改正や規制緩和に繋がります。
また、更なる技術発展や社会の動きにより大きく情勢が変化することも考えれますので、様々な情報にアンテナを張り展開することが重要でしょう。