相談者
ニックネーム:めぐこ
性別:女性
年齢:36才
相談内容
本当は元気に働きたい・・けど思うようにいかない。
36歳、既婚女性です。
3年ほど前から心療内科に通院しています。
昨年6月に17年間勤めた会社を退職し、建築設計事務所に転職し
転職理由は建築の仕事に興味があったので、子どもも大きくなった
今の会社は昨年7月に入社。
設計補助・事務の仕事で事務員は私ひとり。
新しい仕事を覚えるのが楽しくて、小さい会社なのでアットホーム
また、建築のことをもっと勉強したいと思い、通信制の大学に入学
ところが昨年9月、おつかいの帰りに交通事故を起こしてしまいま
私がセンターラインをはみ出し対向車と衝突してしまったのです。
相手の方は首の骨と神経を損傷し、首から下が自力で動かせない状
何度か手術を重ねましたが、これ以上の回復は難しいと医師に言わ
私自身も重傷でしたが、事故から1ヵ月半後には復職できました。
交通事故を起こしてしまったこと、相手に重傷を負わせてしまった
心療内科では不安障害と診断されていましたが、転職して改善して
更に追い打ちをかけたのは、私が休職中に入ってきたパート事務員
私の代わりとして働いていてくれたのですが、私の居場所が奪われ
しかし、年内の短期パートだと聞いていたので一時の問題だと思っ
ところが、年明けにパートさんが正社員になり事務が2名体制にな
パートさんは建築設計事務所の経験者で、私よりも建築の知識があ
もう一人の事務員さんに仕事が集中して、私は何もすることがない
もちろん上司に仕事が欲しいとお願いをしましたが、今頼めること
会社での自分の存在意義が分からなくなってきました。
入社してすぐに事故を起こして、長期休養のため他の人に業務負担
先日、上司に休職ができるか相談をしました。
少し休んで気持ちの整理をして、リセットするつもりで復帰したい
気持ちがつらいこと、心療内科に通っていることを全て話しました
しかし従業員が10名以下の小さい会社のため、業務を回すために
休みたいのは誰だって同じだし、休日出勤までしてる人もいる。入
自分がこのまま仕事を頑張れるか分かりません。また気持ちがつら
転職も考えて求人を探していますが、どこにいっても自分は同じこ
自分が今後どうしたらいいのか全く分からない状態です。
36歳という年齢にも焦りを感じています。
持っている資格は簿記3級くらいです。
転職するなら早めに動かないと、年齢制限に引っかかって応募でき
希望は、転職したばかりの頃のように元気に楽しく、私を必要とし
長文になってしまいましたが、アドバイス頂けましたら幸いです。
何卒宜しくお願い致します。
1 件の回答
めぐこ 様
はじめまして。キャリアコンサルタントの二森と申します。
よろしくお願いいたします。
さっそくですが、私なりの私見も交えてではありますが、できる限り回答させていただきます。長文ですが最後まで読んでいただければ幸いです。
まず、今回の事実として、事故を起こしてしまったことはしかたがないことです。もちろん、怪我をさせてしまった方に対しての償いは当然なされることと思います。しかし、それ以上にご自分に対して責めの気持ちが非常に強いように感じました。気持ちはわかりますが、あまりにも自分を追い込みすぎることは精神衛生上、良くないことです。ただ一方で、なんとか仕事を継続できないかと模索されていること、自己啓発としての資格取得や新たな勉強に挑戦されようとする姿は素晴らしいことだと思います。
会社に対して、ご自分の今後について相談をされたことは良いことです。それだけ真摯にご自分と向き合っている証拠でもあります。また、会社側も、めぐこさんには今後も頑張てほしいという考えはあると思います。ただ、事業の運営上、どうしても取引先や顧客に迷惑はかけられないという立場もあります。そういう視点で、新たに人員を確保されたのだと推測できます。
その上で、今回の本題として考えていただきたいことがあります。私は、事故を起こしてしまったことへの後悔の感情が非常に強いと感じます。無理もないですよね。気持ちは十分理解できます。一方で、自分を責めたり、その後悔感情をいつまでも抱くことは非常にしんどいことです。この、後悔感情を別の視点からとらえ直すことはできないでしょうか。『後悔を好機に変える』という本があるのですが、ここでは、後悔感情は人生においてなくてはならないものだと書かれています。私たち人間は、出来事に関してさまざまな感情を抱きます。また、未来予測ができる唯一の生き物でもあります。
今一度、考えていただきたいのは、私たちは過去の忌々しい出来事について、直後には非常に強い嫌悪感や羞恥心を抱いていたことは誰しも身に覚えがあると思います。しかし、月日が経つにつれて、次第にそのような忌々しい感情は薄れていったのではないでしょうか。ましてや、子どもの頃の嫌な出来事が大人になったら「良い思い出だ」と笑い話として振り返ることも誰しもあるのではないかと思います。後悔をすることは、だれしもあることで、その後悔感情をいかにして緩和させるかといえば、私たちには「心理的免疫システム」というものが備わっています。これは、さきほどの忌々しいかつての気持ちが時が経つにつれて緩和されていくという、生得的なシステムを私たちは備えています。
事実としてご自分が起こしてしまったことは仕方がないことです。ただ一方でいつまでもご自分を責め続ける必要はないように思います。このような知見を生かして、出来事は出来事としてとらえ、これからはご自分の後悔などの感情をいかに再解釈できるかを考えてみてはいかがでしょうか。「後悔を好機に変える」とはつまり、私たちの心理的免疫システムをフル活用することです。そのような出来事があって、それにともなう感情がある。当初はそのような嫌な感情が精神的身体的にも良くないことだった。しかし、そのような出来事を基にした後悔感情は、今後の自分の人生における戒めとしてとらえ直す。というような考え方はできないでしょうか。車の運転に限らず、さまざまな場面で注意することはたくさんあります。今後、同じようなことを繰り返さないためにも、戒めとしてとらえ直し、「心理的免疫システム」を活用して立ち直るきっかけにしていただきたいと思います。自分を責め続けたり、後悔感情に苛まれたりすることは誰しもあることです。重要なのは、それをきっかけにして今後ご自分がどのように生きていくのかを考えることです。長い人生においては、今回のことはあくまで通過点です。今回のことを今後のご自分の人生に生かすためにも、今が踏ん張りどころです。今回の件から立ち直ることは十分可能です。
もともと不安障害のために通院されていたとのこと。それが今回悪化してしまったことはしんどいことですよね。でも、考えようによっては、転職先にもよりますが転職をすることによって症状が回復することもあるということが今回わかりましたよね。まさに怪我の功名ですよね。また良い会社をさがせばいいと思います。どうしても現職を継続することが困難でしんどい状況が続くのであれば、転職を考えることは自然なことです。その前にまずは、ご自分の体調をしっかりと整えることが最優先です。今回、もし退職をされる判断をされても誰も非難はしないです。そういう選択肢も十分に考えられます。退職をして、体調を整え、また新たな可能性を追究することは全然可能です。年齢なんて関係ありません。ご自分の考え方ひとつでなんとでもなります。
いずれにせよ、今回の出来事はしかたがないことです。このような経験を基にこれからご自分がどのように生きていくのかを考えることが重要です。仕事に関しては、今の状況が長く続くことは身体によくないことです。必要以上に自己卑下、自己批判を続けることは身体によくないことですし、そこから得るものはあまりないようにも思います。まずはご自分の心身の健康を最優先に考えられたほうがいいのかなと私は思います。確かに、今の会社はご自分には合っていたと思います。しかし、自分に合う会社は他にもたくさんあると思います。マッチングの問題とあとは縁です。そのような縁はどこであるかわかりません。今はしんどい時と思いますが、長い人生においてはこのようなしんどい時期ばかりでもありません。また良いときは必ずきます。今はその時のためにしっかりと準備をするときです。その準備とは、出来事や後悔といった感情をとらえ直すことです。まさに、「後悔を好機に変える」チャンスと思って、心身の健康を最優先に頑張っていただきたいと思います。
今回は私の個人的な視点を基にした助言となってしまいましたが、少しでも参考になればと思い回答させていただきました。また何かありましたら、いつでも遠慮なくご相談ください。