[最終更新日]2020/08/25

総務省統計局は労働力調査を毎月発表しています。
労働力調査は、我が国における就業・不就業の実態を明らかにして、雇用政策等各種行政施策の基礎資料を得ることを目的として行うもので、1946年9月から約1年間の試験期間を経て、1947年7月から本格的に実施しています。
現在、この調査は、全国で無作為に抽出された約40,000世帯の世帯員のうち15歳以上の者約10万人を対象とし、その就業・不就業の状態を調査しています。
また、この調査は、調査員調査の方法により行っており、具体的には、都道府県知事に任命された調査員が調査票を調査世帯に配布・回収する方法により実施しています。この調査から得られる就業者や完全失業者の数,完全失業率等は、雇用情勢の動向を表す重要な指標となっています。
参照:労働力調査に関するQ&A
また、労働力調査の結果は「行政上の施策への利用」「政府の景気判断」に利用されている他にも、雇用面の指標として景気の分析に利用されています。
労働力調査は雇用政策にも影響があり企業や行政機関、教育機関では重要な指標となっています。
そんな、2019年4月の労働力人口・就業者数・雇用者数・完全失業者数・非労働力人口・完全失業率などの季節調整値を分かりやすく説明いたします。
Contents
労働力人口とは
労働力人口とは、15歳以上の人口のなかで就業者と完全失業者を合わせた人口のことを言います。
活躍中の国家資格キャリアコンサルタント(CC)
- 赤川美佐子(あかがわみさこ)CC
https://career-cc.net/profile/akagawa-misako/ - プロフィール
大学在学中より御三家ホテルの宿泊部にて勤務を始め、その後、国内・国際線客室乗務員として乗務。
国際線客室乗務員として乗務する中で、2児を妊娠、出産。
育児休暇後、キャリアデザインに苦悩した経験から、キャリア支援に関する勉強を重ね、キャリアコンサルタント、コーチ職に従事。実績は1500名以上。 - 相談可能地域
横浜/東京都内/都内近郊/湘南エリア - 相談の方法
「直接面談」

完全失業者とは
仕事についておらず、仕事があればすぐつくことができる者で仕事を探す活動をしていた者を言います。
労働力人口や完全失業者などの定義は、他の主要先進国と同様,客観的に就業・失業の実態を把握するため,ILO(国際労働機関)の定めた国際基準に準拠したものです。
活躍中の国家資格キャリアコンサルタント(CC)
- 山岸博幸(やまぎしひろゆき)CC
https://career-cc.net/profile/yamagishi-hiroyuki/ - プロフィール
埼玉県立春日部高等学校、立教大学社会学部産業関係学科卒業。
金融機関で約20年間営業管理職を経験後、キャリアコンサルタントに転身。
若年層の就労支援、中高年層への再就職・独立(準備)、中小企業向けの採用・離職防止コンサルティング、キャリアコンサルタント向けの交流会の開催などを行っております。 - 相談可能地域
埼玉県/東京都 - 相談の方法
「直接面談」
「メール相談」

完全失業率とは
完全失業率とは、労働力人口(就業者と完全失業者の合計)に占める完全失業者の割合で、次のとおり算出しています。
■完全失業率(%)=完全失業者/労働力人口×100
2019年4月の労働力人口
2019年4月の労働力人口は、男女計で6868万人です。
前月3月は6906万人でしたので38万人減となっています。
男性3820万人、女性3050万人です。
前月3月は男性3064万人、女性6732万人でしたので男性23万人減、女性14万人減となっています。
活躍中の国家資格キャリアコンサルタント(CC)
- 鈴木恵枝(すずきよしえ)CC
https://career-cc.net/profile/suzuki-yoshie/ - プロフィール
経済産業省に長年勤務し、多様な産業界のカルチャーを知り、その知識を基盤に「ヒト」に頂点を当てたコンサルタントとして起業し、株式会社マルション・アンサンブル(共に歩む)の代表となる。
働く人の面談を通じ、それぞれが持つ課題・お悩みに寄り添い、イキイキとした自分らしい人生の創出のお手伝いしております。 - 相談可能地域
全国 - 相談の方法
「直接面談」
「ウェブ・オンライン相談/電話相談」
「メール相談」
「セミナー/講師」

2019年4月の就業者
2019年4月の就業者は、男女計で6702万人です。
前月3月は6732万人でしたので30万人減となっています。
男性3723万人、女性2980万人です。
前月3月は男性3737万人、女性2996万人でしたので男性14万人減、女性16万人減となっています。
活躍中の国家資格キャリアコンサルタント(CC)
- 田中良一(たなかりょういち)CC
https://career-cc.net/profile/tanaka-ryouichi/ - プロフィール
キャリコン歴17年、キャリアコンサルタント資格取得後、NPO法人を設立、キャリコンスキル向上と多くの皆さんにキャリア形成の相談をしてきました。
企業では、技術者、管理、人材育成と人事・採用・面接を経験しました。現在は、職業教育に携わっています。
企業内キャリア、転職、就職等の相談に対応します - 相談可能地域
埼玉県/千葉県/東京都/神奈川県 - 相談の方法
「直接面談」
「セミナー/講師」

2019年4月の雇用者
2019年4月の雇用者は、合計で5979万人です。
前月3月は5998万人でしたので19万人減となっています。
男性3279万人、女性2702万人です。
前月3月は男性3282万人、女性2716万人でしたので男性3万人減、女性14万人減となっています。
2019年4月の完全失業者
2019年4月の完全失業者は、合計で168万人です。
前月3月は174万人でしたので6万人減となっています。
男性97万人、女性71万人です。
前月3月は男性106万人、女性68万人でしたので男性9万人減、女性3万人増となっています。
また、求職理由別は以下の通りです。
- 仕事を辞めたため求職は112万人
・非自発的な離職は38万人(勤め先や事業の都合は21万人)
・自発的な離職(自己都合)は75万人 - 新たに求職36万人
2019年4月の非労働力人口
2019年4月の非労働力人口は、合計で4218万人です。
前月3月は4182万人でしたので36万人増となっています。
男性1536万人、女性2681万人です。
前月3月は男性1513万人、女性2668万人でしたので男性23万人増、女性13万人増となっています。
2019年4月の完全失業率
2019年4月の完全失業率は、合計で2.4%です。
前月3月は2.5%でしたので0.1%減となっています。
男性2.5%、女性2.3%です。
前月3月は男性2.8%、女性2.2%でしたので男性0.3%減、女性0.1%増となっています。
年齢階級別では以下の通りとなっています。
- 15才~24才 3.9%(前月比0.3%増)
- 25才~34才 3.2%(前月比0.7%減)
- 35才~44才 2.2%(前月比0.1%減)
- 45才~54才 2.2%(前月比0.1%減)
- 55才~64才 2.2%(前月比0.1%増)
- 65才以上 1.5%(前月比0.1%減)
総務省統計局:労働力調査(基本集計) 2019年(令和元年)4月分 (2019年7月30日公表)
この記事はキャリアコンサルタントドットネット運営事務局が作成
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