”批判”と”否定”の違いとは~社内のいじめやパワハラに備える~

[記事公開日]2019/04/12
[最終更新日]2020/06/06
批判と否定

就活をしながらも、心の中では「社会人として職場で自分は働くことができるのだろうか?」と、不安に思っている就職活動をしている学生の方も多いのではないでしょうか?

そんな心配の一つに、最近ではパワハラやいじめなどがあるのではないでしょうか?

そこで、社内のいじめやパワハラに備える批判と否定の違いをわかりやすく説明したいと思います。

「批判」と「否定」はいじめやパワハラに繋がるのか

pawahara言葉だけを聞いたら「批判」も「否定」も、その事柄が誤っているという言葉ですが意味は全く違います。

この意味を間違えて捉えてしまっていると、社会人になり上司や先輩から「批判」と「否定」された際にどちらなのかわからなくなり自分自身が辛くなってしまうかもしれません。

そして、パワハラされているのではないかと感じたり、いじめられているのではないかといった勘違いから社会人生活にも悪い影響を及ぼしてしまう場合があります。

「批判」は成長のチャンスでもあり就活生が社会人になった後も受け入れるべきです。しかし、「否定」は受け入れるべきではありません。

それでは批判と否定は何が違うのでしょうか?

「批判」とは?「否定」とは?

「批判」と「否定」ですが辞書にはこのように書いてあります。

批判

  • 物事に検討を加えて、判定・評価すること。
  • 人の言動・仕事などの誤りや欠点を指摘し、正すべきであるとして論じること。

goo辞書:批判

否定

  • そうではないと打ち消すこと。また、非として認めないこと。
  • 論理学で、ある命題の主語と述語の関係が成立しないこと。また、その関係を承認しないこと。

goo辞書:否定

「批判」も「否定」も、その事柄や出来事、考え方に対して誤っているといった内容である事がわかります。

「批判」と「否定」の違い

tigauでは、「批判」と「否定」の違いとはいったいどういった事なのでしょうか?

ここでは分かりやすく算数の問題で説明をしたいと思います。

 

「2+2+2=7」おわかりの通り答えに誤りがあります。

「2+2+2=6」が正解です。

では、この問題に対して「批判」と「否定」をしてみたいと思います。

「批判」する場合

この解答は誤っています。

2+2+2=6です。

なぜなら、2+2=4であり4+2=6になるからです。

また、2+2+2とは2を3回足しているので2×3と考えることが出来ます。

2×3=6であるので答えは6となり、2+2+2=7というのは誤りとなります。

「否定」する場合

この解答は誤っています。なぜならば2+2+2=7にはならないからです。

 

これが「批判」と「否定」の違いです。

正直「否定」の場合は何か物足りない感じがあり「で?」と思ったのではないでしょうか?

それでは、さらに詳しく説明したいと思います。

 

先ほどの算数の問題で「批判」の場合「私はこのような順番で計算をして、このような答えになったのであなたの計算の解答は間違っており、私の答えの方が正解です。」と言っています。

しかし、「否定」の場合「私はこの計算は間違っている。」と言っているだけで自分なりの考えた根拠や理由は何もありません。

つまり、「否定」には正しい正解などなく、ただ違うしか言っていません。「あなたの解答が間違っているのはわかりますが、解答はわかりません」と言っているのと何ら変わりません。

「批判」の場合には、「あなたの答えは間違っている」までは同じですが、その批判をしている人はその人なりの根拠があり説明と自分が正しい解答を示しています。

つまり、「批判」をする人には「批判」をする人なりの根拠が示されます。

それがあなたの根拠と違ってはいるものの、その根拠の部分が問題なのではなく、その人なりの考え方や順序が示されているという所が大切です。

「批判」するには根拠があります。記憶力や知識、考え方、育ってきた環境、信仰している宗教、土地柄など様々な状況があわさっている事になりますがその人の根拠が必ずあり示されています。

逆に、「否定」するには根拠がありません。なぜ違うのかを示さないのです。もう少し踏み込んだ言い方をすると、根拠があるのかさえもわかりません。ただ、あなたの解答が違うということしか言っていないのです。

「否定」の先にある「人格否定」は要注意

hitei関西弁のよくある言葉です。

「それ違うで。知らんけど!」関西弁では普通ですが「否定」はこの言い方とほぼ同じです。

非常に残念な現実ですが、パワハラやセクハラと同じように「いじめ」も会社には存在します。そして、いじめはこの「否定」からはじまる事が多いのです。

ただの「否定」が次に「人格否定」に繋がる事が多々あります。

そして、そういった行為がエスカレートした結果パワハラやいじめになった事件も起こっています。

「人格否定」とは、怒る事が目的となっている場合や「高卒だから使えない」「親の顔が見てみたい」「だから結婚できないんだよ」などと仕事とは関係のない事を非難する場合などがあります。

ポイント

「人格否定」はパワハラでありいじめであり犯罪行為

「人格否定」はパワハラでありいじめです。パワハラやいじめは単純に「犯罪行為」です。

つまり、「人格否定」をされた場合は、人事部や労働組合など社内の機関への相談、もしくは労働基準監督署や弁護士など外部機関への相談も含めて検討する事をお勧め致します。

 

※パワハラ(パワーハラスメント)防止法を厚生労働省が法整備へはこちら

 

まとめ

説明した通り「否定」には注意が必要です。

しかし、「批判」をしてくれる上司や先輩などの意見はしっかりと聞き、自分なりの考えを伝えるようにしましょう。ただ、「批判」を「批判」する為には、上司や先輩の知識や経験を勝らなければなりません。しっかりと上司や先輩の「批判」を「批判」し、先輩や上司を納得させることが出来るようになれば一人前になった証ではないでしょうか?

この「批判」を「否定」と取り違えてしまい自分はいじめらているなどと勘違いをしてしまうと、せっかくの成長の機会を社会人として逃してしまう事になります。

「批判」されているのか、「否定」されているのかを見極めた上で社会人として成長していっていただくお役に立てたのならば幸いです。

 

この記事はキャリアコンサルタントドットネット運営事務局が作成

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