
- 資格を取れば、きっと人生が変わる
- これで堂々と、人のキャリアを支援できるプロになれる
そう信じて、週末を返上し、安くない受講料を払い、難関試験を突破し、晴れて国家資格キャリアコンサルタントのホルダーになったあの日。
あなたの胸にあった希望は、今、どのような形になっているでしょうか。
もし、今この文章を読んでくださっているあなたが
- 資格は取ったけれど、結局会社員としての働き方は変わっていない
- 副業で相談を受けているが、準備時間や移動時間を考えると時給は数百円レベルだ
- 『お金の話』をするのが苦手で、つい知人の相談に無料で乗ってしまう
という状況にあるのなら、少しだけ耳の痛い、しかし避けては通れない話をさせてください。
それは、あなたのスキルが不足しているからではありません。
あなたの「人を救いたい」という想いが弱いわけでもありません。
単に、あなたが「ビジネスとしてのキャリア支援」のルールを、誰からも教わっていないからです。
キャリアコンサルタントの方々は、皆さん本当に優秀で、誠実で、勉強熱心です。
しかし、その「誠実さ」があだとなり、「清貧(せいひん)の罠」に陥っているケースがあまりにも多いのです。
この罠は非常に深く、一度ハマると「人の役に立っているから」という美しい言い訳の中で、静かに経済的に枯渇していきます。
今日は、養成講座では絶対に教えてくれない、しかしプロとして生きていくためには絶対に避けて通れない「報酬設定」と「営業戦略」について、その裏側にある残酷な現実と、そこから抜け出すための具体的な戦略をお話しします。
これは、単なる「金儲け」の話ではありません。
あなたがこの先も長く、健全に、そして誇りを持ってクライエントを支援し続けるために、必ず乗り越えなければならない「5つの壁」の話です。
Contents
キャリアコンサルタントを苦しめる「善意の搾取」構造
1. 「お話を聞くだけ」で終わってしまう私たち:無料相談の沼

多くのキャリアコンサルタントの方が、資格取得後に直面する最初の壁。それは「無料相談の沼」です。
知人や友人から相談を受け、真剣に2時間話を聞き、相手の顔が晴れやかになるのを見る。
「スッキリした!ありがとう!」と笑顔で帰っていく友人。
手元に残るのは「誰かの役に立てた」という満足感と、どっと押し寄せる疲労感だけ。
家に帰り、交通費と時間を計算して虚しくなる。
あなたは「実績作りのためだから」「最初はみんなこうだから」と、自分に言い聞かせていませんか?
以前、女性キャリコンの方は、悲痛な面持ちでこう仰っていました。
「ココナラで1時間1,000円で出品していますが、事前のメッセージのやり取りを含めると一件あたり3時間以上かかります。それでも『高い』と言われるのが怖くて値上げできません…。私の価値はこれくらいなのでしょうか?」
彼女の悩みは、特別なものではありません。
実に多くの方が、自分の価値を極端に低く見積もり、市場の相場を自ら下げてしまっているのです。
プラットフォームを見渡せば、有資格者がワンコインで時間を切り売りしている光景が広がっています。
これは「市場価格」ではありません。
「自信のなさの安売り合戦」*です。
2. 傾聴のプロほど「営業」ができないジレンマ
キャリアコンサルタントの養成講座では、「傾聴」を徹底的に叩き込まれましたよね?
受容、共感、自己一致。クライエントに寄り添うことは、支援の土台です。
しかし、ビジネスの現場において、この「受け身の姿勢」だけでは致命傷になることがあります。
営業とは、クライエントの課題を解決するための提案であり、未来の提示です。
しかし、多くのキャリコンの方は「提案=押し売り」と脳内変換し、最後のクロージングで口ごもってしまうのです。
「もしよかったら、また来てくださいね」
「困ったときはいつでも連絡してください」
これでは、クライエントは動きません。
「また来てください」は優しさのように見えて、実は「次回の意思決定」という重荷を、弱っているクライエントに丸投げしているだけなのです。
クライエントは、自分の人生をどうしていいかわからないから相談に来ているのです。
そこへ「あなたが決めてください」とボールを返すのは、ある意味でプロの職務放棄とも言えます。
3. 「稼ぐこと」への罪悪感が、あなたとクライエントを不幸にする
厳しいことを申し上げます。
あなたが「人助けでお金をもらうのは申し訳ない」と思っている限り、あなたはプロではありません。
そして、その態度はクライエントに対しても失礼にあたります。
なぜなら、「無料や格安の支援」には、お互いに「覚悟」が生まれないからです。
無料でもらったティッシュと、100円で買ったティッシュの扱いを考えてみてください。
無料のティッシュは、軽く扱われがちです。
同じように、クライエントは「無料だから」「安いから」と甘え、アドバイスを実行しません。
「まあ、話を聞いてもらってスッキリしたからいいや」で終わります。
同時に、あなたは「無料だから」と、心のどこかで結果に対する責任を回避します。
「精一杯やったけど、相手が変わらなかったら仕方ない」と。
結果として、誰も幸せにならない「共依存関係*が生まれてしまうのです。
「稼ぐ」とは、相手の人生に本気でコミットする覚悟の証です。
その覚悟を持つことができないのであれば、趣味としてボランティアを続けるべきでしょう。
低単価地獄から抜け出せない「思考のブレーキ」
PICKUPキャリコン
時給脳の恐怖:あなたの価値は「時間」ではない

「1時間あたりいくら」
この発想で料金設定をしている時点で、高単価への道は閉ざされています。
これは会社員としての「給与所得の発想」です。
弁護士や医師が、単なる「作業時間」だけで報酬を請求しているでしょうか?いいえ、彼らは「専門知識による問題解決」と「望ましい未来の実現」という価値を提供しています。
キャリアコンサルタントも同じです。
あなたが売っているのは「60分間の傾聴」ではありません。その60分を通じて得られる「クライエントの気付き」「意思決定」「人生の好転」という未来を売っているのです。
しかし、多くのキャリコンの方は、自分の棚卸しができておらず、「私なんて、ただ話を聞くだけだから…」と、価値を時間(=労働)に換算してしまいます。
「パートの時給が1,000円だから、キャリコンなら3,000円くらいかな…」
このような計算をしている限り、月収数万円の壁を越えることは不可能です。
PICKUPキャリコン
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資格コレクターになっても売上は上がらない
「もっと自信がついたら値上げしよう」
「この知識だけでは不安だ」
そう考えて、上位資格や関連資格の取得に走る方が非常に多くいらっしゃいます。
週末は常に研修、稼いだわずかなお金は次の資格へ。
もちろん、学習し続ける姿勢は素晴らしいですが、残念ながら「資格の数」と「稼げる金額」は比例しません。
クライエントが知りたいのはただ一つ。
「あなたは、私のこの苦しみを解決してくれるのか?」
それだけです。
資格という「装備」を増やしても、それを使いこなす「戦略」がなければ、ただ重くなるだけです。
多くの相談者を見てきましたが、資格の維持費と更新講習費で赤字になっている方のなんと多いことか。
これは「自己投資」ではなく、経営視点で見ればただの「浪費」になりかねません。
今こそ直視すべき「5つの壁」

これから、あなたがプロとして「食べていく」ために突破しなければならない、5つの壁についてお話しします。
この壁は、目には見えませんが、確実にあなたの前に立ちはだかっています。
壁の名称 乗り越えるべき課題
- 【マインドの壁】 ボランティア精神とビジネスの分離
- 【商品の壁】 「時間」ではなく「パッケージ」を売る
- 【価格の壁】 恐怖を乗り越えるプライシングの論理
- 【営業の壁】 「売り込み」ではない「処方箋」の提示
- 【市場の壁】 その他大勢からの脱却とニッチ戦略
これらの壁は、どれか一つでも残っていると、そこから収益が漏れ出していきます。
逆に言えば、この5つをロジカルに突破できれば、月商30万、50万、100万という数字は、決して夢物語ではありません。
「私には向いていなかったんだ」と、せっかくの資格をタンスの奥にしまい、更新もせずに失効させてしまう前に。
今ここで、その壁の正体を知り、乗り越える準備をしてください。
現状維持は、緩やかな衰退です。
特に、AI技術が進化し、「一般的なキャリアアドバイス」や「ESの添削」程度の価値が暴落しつつある今、あなた独自の価値を確立しなければ、生き残ることはできません。
あなたの人生を変えるのは、新しい資格ではありません。
「ビジネス視点」という新しいOS(オペレーティングシステム)を、あなたの脳にインストールすることです。
準備はいいでしょうか?
ここから先は、精神論ではなく、具体的な「数字」と「行動」の話になります。
今まで誰も教えてくれなかった、しかし知ってしまえば「なんだ、そうだったのか」と視界が開けるような、具体的な突破戦略をお渡しします。
本気で現状を変えたい、自分の価値を正当に評価される世界へ行きたいと願うあなただけに、その「武器」をお渡しします。















