[相談日]2021/03/01
相談者
ニックネーム:夢見るJK
性別:女性
年齢:16才
相談内容
高校2年生です。
そろそろ進路を本決めしないといけないんですが、進学か就職かどうすれば良いでしょうか?
商業高校なので就職先も今年の状況を見ているとまだあるようですが、友人はほとんどが進学をするとの事です。
ただ、私自身大学に行ってやりたいことがある訳でもなく、そんな気持ちで大学に行っても親に負担をかけるだけかなとも思っています。
それに、勝手な重いですが早く結婚して子どもが欲しいなと思ってて、これを叶えるには早く社会に出た方が良いかとも・・・。
別に恋人がいる訳でもないのですが、小さな頃から若いママになるのが夢なのです。
どうしたら良いでしょうか?
1 件の回答
夢見るJK 様
はじめまして。
キャリアコンサルタントの二森といいます。よろしくお願いします。
進学か就職かについて考えられているとのことで、しっかりとご自分の将来について見通しを立てようとされていることは素晴らしいことです。その上で、もう少し掘り下げて考えてみましょう。
まず、早くご結婚をしてお子様がほしいと思われることは、ご自身の将来への希望であり、ご自身の価値観でもあるため、そのことはこれからも大事にされたらいいと思います。ただし、進学か就職かの選択と、将来の自分のパートナーとの出会いやすさには因果関係はないように思います。人との出会いは、どこでどのような場面でどんな人と出会うかはわかりません。ご自分の仕事に関することと、人との出会いはまた違う次元での話のように私は思います。
仮に高卒で就職する場合ですが、現状の高卒での就職活動の状況をよく見る必要があります。もっとも大きなこととして、高卒の場合は“一人一社制”というのがあることです。これは、地域にもよりますが特に都道府県ごとに定めている制度で、秋ごろの時期までは高卒では一人につき一社しか応募できないという制度を定めている場合があります。この場合、大卒のように多種多様な企業に応募し、選択肢を広げ可能性を高めるという戦略が高卒の場合はある時期までとれないということがあります。この点は十分に考慮する必要があると思われます。ご自分のお住まいの地域のハローワークにでも問い合わせをされてみてはいかがでしょうか。
大卒の場合は、おっしゃるようにご家庭の経済状況によって進学が困難な場合もあるかもしれませんが、もし可能であるならば進学されることをお勧めします。それはご自身の今後の将来のことを考えてのことです。現在の時点では、選択肢が就職と進学との二つが考えられますが、もし進学をすれば高卒条件での案件にも応募することが可能です。しかしながら高卒であれば、大卒条件の案件には基本的は応募ができないということになります。そのような意味でも後々のことを考え、選択肢はできるだけ多くしておいた方がいいのかなと私は思います。
また、特に若年者の就職から3年以内の早期離職が依然、高い状況にあります。もし何か問題が生じて転職を余儀なくされる場合は、やはり高卒より大卒の方が有利です。今の時代、労働環境はかなり改善されてきていますがそれでも未だにさまざまな問題が山積しています。もはや転職が当たり前になった現在において、そのようなリスクマネジメントもしっかりと取っておく必要がありますね。さらにいえば、就職に限らず、この日本社会はいまだにさまざまな場面で「学歴社会」です。どうしても高学歴が優遇される状況にあることも考慮にいれておくことが必要でしょうね。
ところで、大学にいってもやりたいことがあるわけではない、ということですが、私はそんなことはぜんぜん気にしなくていいことだと思います。そんな10代の若いころからやりたいことが見つかっている人なんて、そうそういないと思いますよ。自分のやりたいことに熱中できることは大学に入ってからでも見つけられるし就職してからでも何度でも見つけられることです。そのためにも多くの人と出会ってたくさん人と付き合い、さまざまな経験をすることです。仕事や勉強はもちろん、遊びも一生懸命に取り組みましょう(笑)そのうちに自分の価値観のようなものが自然と変わっていくかもしれません。
もし、今やりたいことが特にないということであれば、やりたいこと探しのために進学をして勉強やさまざまな活動をされてみたらどうでしょう。そのような中で自分の中で「これだ!」というものと出会えるかもしれません。そういうのもいいなと私は思います。ちなみに、私は若いころはそう誰にもできないような経験を約10年続けていたことがあって、今になればその時期が自分の人生においてかけがえのないものとなっています。
あれこれ書いてしまいましたが、まだまだ人生これからです。いくらでも可能性を秘めています。どうしても心配になったり不安になったりすることもあると思いますが、何とかなるものです。たくさんの人と出会っていろいろな経験をしてください。失敗しても何度でもやり直せます。以上のようなことを踏まえてもし可能であればご家族の方ともお話をされていっしょに考えてみてはいかがでしょうか。