《24才/女性・キャリコン勉強中》正社員として大学のキャリアセンターで働きたい | キャリアコンサルタントドットネット

《24才/女性・キャリコン勉強中》正社員として大学のキャリアセンターで働きたい

[相談日]2021/05/04

相談者

ニックネーム:りょうこ

性別:女性

年齢:24才

 

相談内容

社会人2年目です。

現在、金融機関で働いているのですが、今の仕事が本当に嫌すぎて来年退職するつもりです。

自分のやりたいことは何か改めて考えたのですが、以前から興味があったキャリコンになろうと思っています。すでに、キャリコン受講料諸々支払いを済ませ第18回合格のため勉強中です。

ちなみに、キャリコンになろうと思ったきっかけは、インターン生の就活相談をのっていた時です。

相談後、インターン生に「おかげで自分の気持ちに整理がつき、自分の長所も見つけられた。ありがとうございます。」と言われ、何ともいえないぐらい嬉しかったからです。

なので、学生支援のキャリコンになりたいと思っています。本命は大学のキャリアセンターで働きたいと思っています。

しかし、この仕事は狭き門であると同時に他に仕事みていると非正社員ばかりで中々自分の思い通りの仕事は見つけることはできず、正直不安です。

学生支援のキャリアコンサルタントで正社員として働く仕事は、やはりまだ仕事は少ないのでしょうか?

1 件の回答

  • りょうこ 様

    はじめまして。キャリアコンサルタントの二森と申します。
    よろしくお願いします。

    さっそくですが、若いころからご自分にとってやりたいことがすでにあるというのは良いことですよね。うらやましいです。自分がやるべきことが明確になっているということは素晴らしいことですよね。これからは、自分のやりたいことの実現に向けてどうすればいいのかを考えていくことが必要になりますね。

    これから養成講座で学ばれると思いますが、今回のインターン生への相談に乗られたことは、文面を読む限りキャリアカウンセリングのほんの初期、導入部分になります。よく言われる信頼関係構築(ラポール形成)のプロセスですね。この段階では、クライアント(CL)との関係構築が重要で、CLからの信頼を得られていないとその後のプロセスも支障がでかねません。そういう意味で、CLとの関係構築が重要な段階にあるわけですが、ご自身はすでにそれを体現されているのは良いことですね。

    ただし、ここで注意があります。今回志望されているのは学生支援であることから主に同年代のCLが対象になるかと思われますが、今後のご自身の長い人生において、学生支援だけではなかなか厳しいものがあると思われます。おっしゃるように、言ってもキャリアコンサルタントの認知度やニーズはまだまだ“低空飛行状態”です。そういう意味で私たちの仕事現場となる環境が限られている実情があります。しかし、能開法等の制定改正によってキャリアコンサルタントは近年激増しています。いわば少ないキャパの争奪戦になりつつあります。そういう意味でも、最初は学生支援をとっかかりするのはいいことですが、ご自分のキャリア形成においていずれ息詰まる恐れがあるのではないかと心配してしまいます。

    今回、資格所得を目指されるにあたって、まずは学生支援を目指されるのは正解だと思います。しかしながら、今後のご自分のキャリア形成において、より幅広い人のキャリア支援を視野に入れておかれることが賢明に思います。そこで、ネックになってくるのがむしろご自身のその若さです。年齢や性別にはどうしても超えられない壁があります。それは、男性であれば女性が経験されることと全く同じ経験ができません。女性の場合もしかりです。また、若年者が、高齢者が経験されることと同じことは事実上できません。私たちは、そういう人に対しても、その人の人生にかかわっていく責任が課せられています。しかし、その経験不足を補うことができると私は思います。それはより多くのさまざまな経験を重ねることと、より多くの知識を習得し、ご自身にとっての貴重な知見を蓄積していくことです。

    学生支援といっても、一人ひとりの学生の問題課題や置かれている状況は千差万別です。誰一人としてまったく同じ状況というのはありません。そういう意味で、できるだけ多くの学生に対する支援を積み重ねていくなかで、ご自身にとっての知見を蓄積していくことが重要です。その経験が、その後のキャリアに役立っていくはずです。

    さて、前置きがながくなってしまいました。どうすれば学生支援の仕事につけるかですね。ご存じのように、私たちのこのような仕事の多くは非正規の部類に入ります。私もそうです。多くの人が気にかけている安定性とは縁遠い職種になるかと思います。まあすべてとはいえず、民間の人材紹介事業者では正規雇用もされているようですが、「本当に困っている人への支援」という視点では、そこに携わっている支援者の多くは非正規就労を強いられている現状であると思われます。

    私のこれまでの経験においては、大学でのキャリアセンターの募集要項のほとんどが単年契約での契約雇用になっているものが多い印象です。しかしながらこの、非正規という雇用形態をどうとらえるかです。もし仮に、学生から今のご自分と同じような相談を持ちかけられたとき、どのような助言ができるでしょうか。あくまで、安定性を重視して正規雇用を目指すように助言されるでしょうか。それとも、たとえ非正規であってもしぶとく生きていける術を身につけるよう助言をされるでしょうか。実はここが重要なポイントです。要するに、たとえ不安定就労であっても他者とは“差別化された自分像”を確立させることができれば、なんとか生きていけるはずです。ご自身が、今まさに直面している課題・状況は、今後に待ち構えているご自身のキャリア支援の仕事において避けては通れないテーマになるはずです。「ご自分にとってはどうなのか」と「CLにとってはどうなのか(というセルフ・アウェアネス)」が重要なファクターになると思われます。

    確かに、まず初めの就職が一番のハードルです。しかし、なんとかキャリアコンサルタントとして一歩を踏み出すことができれば、あとはそこでどのように経験を積むかです。そのためにも、できるだけ多くの情報収集を行い、できるだけ多くアタック(応募)することですね。大学もさまざまですから、応募・面接を重ねることにより多くのことが知れると思います。また、資格取得されると、CDAやGCDFなどの資格もいっしょに取得することで募集に関する情報も得られるかもしれません。さらには、だいたいこのような仕事は、特に公的機関においては各年度ごとの事業体制が取られていることから、人材募集も年度ごとになるのが大勢です。そのため、毎年年明けから年度末にかけて募集が多くなり、人材が流動化する時期になります。大学でも同様だろうと思われますが、大学では年度末でない時期にも欠員補充なのか募集がなされているような印象ももっています。実際のところが不明ではありますが。

    今は、まずは資格所得に集中しながらも、その後のご自身のキャリアについて、また今後ご自分のCLになるであろう多くの人のキャリアにかかわっていく仕事について考察を深めていただきたいと思います。長々と書きながらも助言になったか不安ではありますが、参考にしていただければ幸いです。いつか、ごいっしょに仕事ができる日を楽しみにしています。

相談に対する回答を、こちらよりお願いたします。

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