[最終更新日]2020/12/26

「最近、キャリアコンサルタントという言葉をよく聞くけど、何をする人なのかよくわからない」と思われている方もいらっしゃると思います。
国家資格キャリアコンサルタントとは、どのようなことをするのかをわかりやすくご説明したいと思います。
Contents
活躍中の国家資格キャリアコンサルタント(CC)
- 赤川美佐子(あかがわみさこ)CC
https://career-cc.net/profile/akagawa-misako/ - プロフィール
大学在学中より御三家ホテルの宿泊部にて勤務を始め、その後、国内・国際線客室乗務員として乗務。
国際線客室乗務員として乗務する中で、2児を妊娠、出産。
育児休暇後、キャリアデザインに苦悩した経験から、キャリア支援に関する勉強を重ね、キャリアコンサルタント、コーチ職に従事。実績は1500名以上。 - 相談可能地域
横浜/東京都内/都内近郊/湘南エリア - 相談の方法
「直接面談」

国家資格キャリアコンサルタントとは
キャリアコンサルタントとは、2016年4月より創設された国家資格です。
国家資格キャリアコンサルタントは、「キャリア形成や職業能力開発などに関する相談・助言を行う専門家」です。
「キャリア」とは、以下のように定義されています。
過去から将来の長期にわたる職務経験やこれに伴う計画的な能力開発の連鎖を指すものです。
「職業生涯」や「職務経歴」などと訳されます。
つまり、「キャリア」とは「どのような仕事を経験して、どのような能力をつけてきたか」ということになります。
「キャリア形成や職業能力開発などに関する相談・助言」をキャリアコンサルティングといいます。(後で詳しくご説明します)
キャリアコンサルタントは、キャリアコンサルタント試験という国家試験に合格をして、キャリアコンサルタントとして指定機関に登録した人です。
それ以外の人は「キャリアコンサルタント」やそれと紛らわしい名称を名乗れません。
紛らわしい名称としては、「キャリア・コンサルタント」、「キャリアコンサルタント○○(キャリアコンサルタント専門士等)」、「キャリア○○コンサルタント(キャリア形成コンサルタント等)」、「○○キャリアコンサルタント(職業キャリアコンサルタント等)」、「○○キャリコン(標準キャリコン等)」、「キャリアコンサル」等があげられます。
これに違反した者は、 30 万円以下の罰金に処せられます。
厚生労働省:キャリアコンサルティング・キャリアコンサルタント
活躍中の国家資格キャリアコンサルタント(CC)
- 山岸博幸(やまぎしひろゆき)CC
https://career-cc.net/profile/yamagishi-hiroyuki/ - プロフィール
埼玉県立春日部高等学校、立教大学社会学部産業関係学科卒業。
金融機関で約20年間営業管理職を経験後、キャリアコンサルタントに転身。
若年層の就労支援、中高年層への再就職・独立(準備)、中小企業向けの採用・離職防止コンサルティング、キャリアコンサルタント向けの交流会の開催などを行っております。 - 相談可能地域
埼玉県/東京都 - 相談の方法
「直接面談」
「メール相談」

キャリアコンサルティングとは
キャリアコンサルティングとは、「労働者の職業の選択、職業生活設計又は職業能力の開発及び向上に関する相談に応じ、助言及び指導を行うこと」をいいます。
これだけでは少し分かりにくいと思いますので、具体的にどのようなことをするのかをみてみましょう。
キャリアに関する悩み
キャリアに関する悩みといっても、いろいろな立場の人がいろいろな悩みがあります。
例えば企業で働いている方の場合、「今よりいい仕事をするためにスキルアップしたいが、何から始めたら効果的かわからない」と悩まれているかもしれません。
学生の方であれば「就職活動をしているが、自分がどんな仕事に向いているのかわからない」や「就職面接でうまく自己アピールできない」といった悩みがあるかもしれません。
また、仕事を探している方であれば「次の就職に向けて資格などを取得したいが、どのように選んだらいいかわからない」という悩みかもしれません。
そういったキャリアに関する悩みを解決するためにキャリアコンサルティングをおこないます。
キャリアコンサルティングの流れ
キャリアに関する悩みはそれぞれですが、それを解決する方法は以下のような手順で進めて行きます。
自己理解
キャリアコンサルティングの一番最初に行うことは、相談者の自己理解です。
自己理解とは、これまでの経験を振り返り、客観的に自分を見つめなおしてみることです。
自分で自分のことを客観的に見ることは意外に難しいものです。
そこで、キャリアコンサルタントが相談者と一緒に、相談者は何が得意で、何が苦手で、何に興味があって、やりたくことは何で、どんなものが大切で、今までどのような経験をして、現在どんな状況に置かれているのか等を整理します。
また、「職業経験」「取得した免許・資格」「学習暦・訓練暦」なども整理します。
そうすることで、相談者がどのような個性を持っていて、また家庭、学校、企業、組織、地域社会の中でどんな人間なのかを知ることができます。
仕事理解
自己理解の後は、仕事に関する理解を深めます。
まずは、公共職業安定所などにある職業解説などを参考にします。
職業解説では、様々な職業について、どのような職業か、その職業に就くためにはどのような経路があるか、求められる能力にはどのようなものがあるか等がまとめられています。
どのような職業に興味があるか、興味がある職業に就くためにはどのような能力が必要か、どのような経路をたどる必要があるかなど整理します。
その他、厚生労働省の作成している「キャリアマップ」で業界全体の職種とその役割を理解することもできます。
啓発的経験
啓発的経験とは、どのようなキャリアを目指すのかを決める前に、それら職業や職務を実際に体験して理解を深めることです。
例えば、以下のような方法で啓発的経験をすることができます。
- 研修
- インターンシップ
- アルバイト
- 職業訓練
- ボランティア
意思決定
自己の理解、仕事の理解、啓発的経験が終わったところで、どのような職業や職務を目指すのかを決めます。
また、そのキャリア形成に向けた取り組みを開始します。
方策の実行
相談者がめざす職業や職務に必要な能力開発や技術・技能、免許・資格のサポートをおこないます。
求職活動を考えている相談者に対しては、希望する業種、職種等における実際の求人情報を相談者と一緒にみながら考えます。
なお、ジョブ・カードの職業能力証明(訓練成果・実務成果)シート等の情報は、職業能力の見える化が一層図られており、履歴書だけでは分かりにくい職業能力を示すことができます。
求職活動においては、必要な職業能力証明の関係情報(免許・資格、教育・訓練歴、職務経験、訓練成果及び職場での仕事振りの評価)を追加・添付し、求人企業等に応募書類として提出する等のサポートをおこないます。
適応
相談者のめざす職業や職務に就いて、キャリアの形成をおこなっていきます。
また新たな経験を積む事で、新しいキャリアを目指すようになる方もいらっしゃると思います。
その場合は、新たなキャリアコンサルティングで、新たなキャリア形成に取り組みます。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
キャリアコンサルタントの仕事をご理解いただけましたでしょうか。
自分を客観的にみて、どのような仕事に向いているのかを判断するのは意外と難しいものです。
キャリアコンサルタントは、相談者がご自身を客観的に理解して、どのような能力開発をして、どのような仕事を目指すことでステップアップするのかをサポートする仕事だと言えます。
これから自分がどんな仕事をしてみたいのかがはっきり分からないような場合はキャリアコンサルタントに相談されるのもよいかもしれません。
この記事はキャリアコンサルタントドットネット運営事務局が作成
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