高卒の会社員が転職する前に知っておくべき「仕事理解」について | キャリアコンサルタントドットネット

高卒の会社員が転職する前に知っておくべき「仕事理解」について

[記事公開日]2019/04/13
[最終更新日]2021/09/14
高卒会社員

高卒と大卒では就職する際の求人への応募方法については制度からして大きく違います。

大卒では学生は自由に求人へ応募する事ができますが、高卒では基本的に一社のみ受けることが可能です。

そんな、高卒で働きだした人が考えるべき、キャリア形成において「仕事」とはいったいどういった事をいうのでしょうか?

高卒で働きだした人が考えるべき、狭い意味での「仕事」とは有給の職業や会社の職務を指します。世間一般的に考えられている「仕事」のことです。

しかし、高卒で働きだした人が考えるべき、広い意味での「仕事」とは狭い意味での「仕事」に加えて、ボランティア活動やライフワークなどで続けている文化活動、社会活動なども含んでいます。

そんな「仕事理解」にはどういった領域があるのでしょうか?

 

高卒会社員の「仕事理解」~3つの領域~

kousotsu (2)「仕事理解」は高卒で働きだした人が転職をする際の目標設定の為に重要なステップです。

そんな、高卒で働きだした人が、転職する際の目標設定の為に重要なステップの「仕事理解」は3つの領域

  • 業種・業界に関する理解
  • 職種に関する理解
  • 企業・組織に関する理解

に分けられています。

 

業種・業界に関する理解

業種とは、企業を事業や営業の種類で分離してグループ化したものです。業界と呼ばれているものと変わりありません。

高卒で働きだした人が転職する際の目標設定の為に重要なステップの「仕事理解」は3つの領域(業種・業界に関する理解/職種に関する理解/企業・組織に関する理解)の中の一つ、業種・業界に関する理解を深めるための情報源となるのは「業界研究」という名称で各業界の動向、将来性などを簡単にまとめた書籍などがありますので購入してみるのも良いでしょう。

amazonでの購入ですと、高卒で働きだし転職を考えているけど忙しい人も気軽に書籍を手にすることも出来ます。

また、インターネットでのYahoo!で検索してみたり、日本経済新聞や業界新聞、ビジネス誌なども参考になります。

業種を調べる為には「総務省編日本標準産業分類」は非常に便利です。大分類は20種類と下記のように分類されています。また、さらに細かく中分類99種類、小分類530種類、細分類1460種類に分類されています。

  1. 農業・林業
  2. 漁業
  3. 鉱業・採石業・砂利採取業
  4. 建設業
  5. 製造業
  6. 電気・ガス・熱供給・水道業
  7. 情報通信業
  8. 運輸業、郵便業
  9. 卸売業・小売業
  10. 金融業・保険業
  11. 不動産業・物品賃貸業
  12. 学術研究・専門技術サービス業
  13. 宿泊業、飲食サービス業
  14. 生活関連サービス業・娯楽業
  15. 教育、学習支援業
  16. 医療、福祉
  17. 総合サービス業
  18. サービス業(他に分類されないもの)
  19. 公務(他に分類されるものを除く)
  20. 分類不能の産業

 

職種に関する理解

高卒で働きだした人が転職する際の目標設定の為に重要なステップの「仕事理解」は3つの領域(業種・業界に関する理解/職種に関する理解/企業・組織に関する理解)の中の一つ、職種に関する理解は、業務の種類によって分類したものですので、いずれの業務にも同じ職種が存在することがあります。

「経済産業省経済産業政策局産業人材参事官室」が調査した人材ニーズ調査が参考になります。

30万社に対するアンケート調査を実施し、日本全国の企業の人材ニーズを職種別、業種別、雇用形態別、地域別など様々な角度から集計・分析を行った結果です。高卒で働きだした人が転職する際の仕事理解にお役立てください。

特に職業経験の少ない高卒で働きだして転職を考えている人や、高卒で働きだした人が未経験の分野への転職やキャリア転換を検討している場合には、幅広く職業情報を収集することが大切です。

幅広く職業について知ることは、高卒で働きだした人自身の興味、適正にあった仕事を選択する上で役立ちます。

 

企業・組織に関する理解

高卒で働きだした人が転職する際の目標設定の為に重要なステップの「仕事理解」は3つの領域(業種・業界に関する理解/職種に関する理解/企業・組織に関する理解)の中の一つ、企業・組織に関する理解は、一般的には、企業の事業内容、業績、経営戦略、組織構造、企業風土などを知ることを言います。

また、その企業内でのキャリア・パスや人事制度、人材育成方針、他部署の業務内容などを知る事も企業・組織に関する理解に含まれます。

企業情報の情報源としては、「会社四季報」「会社年鑑(上場会社版)」などが効果的です。若干値段が高いと思われるかと思いますが、これから長く働こうとしている企業を知る為の出費と捉えて購入をお勧めします。

外部から企業を知る為の情報源としては「企業のホームページ」なども効果的ですが、企業の発信情報には良い面だけしか書いていない場合も多くありますので注意が必要となります。

また、実際にその企業で働いている人に話を聞くなども効果的です。

 

他にもある高卒で働きだした人が知るべき「仕事理解」

職業を取り巻く環境に関することやもの

産業の状況や日本経済・世界経済の状況、労働市場や求人求職の現在の状況、求人条件、就職する為の方法や援助助成制度など

 

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職場定着に関することやもの

kousotsu(3)能力開発や福利厚生、社会保険など

また、高卒で働きだした人が転職をするのではなく、現在在籍している会社などの組織内でのキャリア形成を考える時には、在籍している会社などの組織の経営方針や人材育成方針、キャリアパス、他部署の業務などを知ることも「仕事理解」に含まれます。

社内報などは、こういった情報を知る為には効果的な情報源ですので、現在在籍している会社などの組織内でのキャリア形成を考える時には活用するようにしてみるのも良いでしょう。

 

仕事理解を深める為の情報を仕入れる為の方法

情報の一般原則

kousotsu (1)情報を仕入れる為には以下のような特徴と内容を持っている事が望ましいです。

  1. 情報は正確で最新、偏らないこと
  2. 情報の形式は明確、簡潔、興味をひくこと
  3. 偏見を与えず、固定観念をもたさないこと
  4. 情報の使用する図表などは最近で固定的でないこと
  5. 情報の時点が明示されており常時更新されていること
  6. 誰にもどこでも信頼性があること

厚生労働省:キャリア・コンサルティング技法等に関する調査研究報告書の概要

 

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仕事理解の情報源について

NEWS高卒で働きだした人自身が、本を読むことが得意であった場合には刊行物からの情報源を中心に、高卒で働きだした人自身がパソコンやスマホなどインターネットで検索することが得意な場合には、インターネットからの情報源を中心に利用しすいものを選択するようにしましょう。

ただし、刊行物であってもインターネットであっても、一つの情報源では情報が偏ってしまう場合がありますので、他の情報源からも情報を得るようにしましょう。

また、周りの友人や知人などにも聞いてみるのもとても有効的な情報を仕入れる為の方法です。

 

高卒の会社員が転職する前に知っておくべき「仕事理解」についてのまとめ

いかがだったでしょうか?

高卒の会社員が転職する前に知っておくべき「仕事理解」について説明させていただきました。

高卒で働きだした人が転職する際のお役に立てたのならば幸いです。

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