[最終更新日]2021/09/14
総務省統計局は労働力調査を毎月発表しています。
労働力調査は、我が国における就業・不就業の実態を明らかにして、雇用政策等各種行政施策の基礎資料を得ることを目的として行うもので、1946年9月から約1年間の試験期間を経て、1947年7月から本格的に実施しています。
現在、この調査は、全国で無作為に抽出された約40,000世帯の世帯員のうち15歳以上の者約10万人を対象とし、その就業・不就業の状態を調査しています。
また、この調査は、調査員調査の方法により行っており、具体的には、都道府県知事に任命された調査員が調査票を調査世帯に配布・回収する方法により実施しています。この調査から得られる就業者や完全失業者の数,完全失業率等は、雇用情勢の動向を表す重要な指標となっています。
参照:労働力調査に関するQ&A
また、労働力調査の結果は「行政上の施策への利用」「政府の景気判断」に利用されている他にも、雇用面の指標として景気の分析に利用されています。
労働力調査は雇用政策にも影響があり企業や行政機関、教育機関では重要な指標となっています。
そんな、2019年6月の労働力人口・就業者数・雇用者数・完全失業者数・非労働力人口・完全失業率などの季節調整値を分かりやすく説明いたします。
Contents
労働力人口とは
労働力人口とは、15歳以上の人口のなかで就業者と完全失業者を合わせた人口のことを言います。
完全失業者とは
仕事についておらず、仕事があればすぐつくことができる者で仕事を探す活動をしていた者を言います。
労働力人口や完全失業者などの定義は、他の主要先進国と同様,客観的に就業・失業の実態を把握するため,ILO(国際労働機関)の定めた国際基準に準拠したものです。
完全失業率とは
完全失業率とは、労働力人口(就業者と完全失業者の合計)に占める完全失業者の割合で、次のとおり算出しています。
■完全失業率(%)=完全失業者/労働力人口×100
2019年6月の労働力人口
2019年6月の労働力人口は、男女計で6862万人です。
前月は6859万人でしたので3万人増となっています。
男性3821万人、女性3041万人です。
前月5月は男性3815万人、女性3043万人でしたので男性6万人増、女性2万人減となっています。
2019年6月の就業者
2019年6月の就業者は、男女計で6701万人です。
前月は6694万人でしたので7万人増となっています。
男性3719万人、女性2981万人です。
前月5月は男性3717万人、女性2977万人でしたので男性2万人増、女性4万人増となっています。
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2019年6月の雇用者
2019年6月の雇用者は、合計で6005万人です。
前月は5992万人でしたので13万人増となっています。
男性3292万人、女性2713万人です。
前月5月は男性3292万人、女性2700万人でしたので男性変化なし、女性13万人増となっています。
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2019年6月の完全失業者
2019年6月の完全失業者は、合計で161万人です。
前月は162万人でしたので1万人増減となっています。
男性100万人、女性61万人です。
前月5月は男性97万人、女性65万人でしたので男性3人増、女性4人減となっています。
また、求職理由別は以下の通りです。
- 仕事を辞めたため求職は104万人
・非自発的な離職は37万人(勤め先や事業の都合は23万人)
・自発的な離職(自己都合)は67万人 - 新たに求職41万人
2019年6月の非労働力人口
2019年6月の非労働力人口は、合計で4216万人です。
前月は4224万人でしたので8万人減となっています。
男性1532万人、女性2684万人です。
前月5月は男性1539万人、女性2686万人でしたので男性7万人減、女性2万人減となっています。
2019年6月の完全失業率
2019年6月の完全失業率は、合計で2.3%です。
前月は2.4%でしたので-0.1%増減となっています。
男性2.6%、女性2.0%です。
前月5月は男性2.5%、女性2.2%でしたので男性0.1%増、女性0.2%減となっています。
年齢階級別では以下の通りとなっています。
- 15才~24才 3.8%(前月比変わらず)
- 25才~34才 3.2%(前月比0.2%減)
- 35才~44才 2.1%(前月比0.2%減)
- 45才~54才 2.0%(前月比0.1%増)
- 55才~64才 2.0%(前月比0.1%増)
- 65才以上 1.7%(前月比0.6%増)