[相談日]2020/11/12
相談者
ニックネーム:ゆうすけ
性別:男性(既婚・子持ち)
年齢:34才
相談内容
新卒で今まで営業で働いていました。
現在の会社は、かなり体育会系でブラックと言わればブラックなのかもしれません。
ただ、就職の面接のときの目標は「とにかく社長になりたいです。」と言って合格しています。
と、最近、良くしてくれている会社の社長から「君は社長に向いている」と言われて、就職面接の時の目標を思い出しました。
その社長に相談をさせていただいているのですが、最近意識するようになり独立をしようかと考えるようになりました。
しかし、妻には反対されていて子どもも小さく独立するなら離婚も考えると言われています。
今しか出来ないとも考える反面、家族は大事です。
何か良いアドバイスありませんでしょうか?
1 件の回答
ゆうすけ 様
はじめまして。
キャリアコンサルタントの二森といいます。よろしくお願いいたします。
さっそくですが、現在勤務されている職場にどの程度不満があるのかですね。ストレスなどで身体的症状があらわれているなど、もうすぐにでも辞めたいと思っているのであればですが、もうとにかく退職するしかないのかどうかが気になるところです。その上で、「社長になりたい」という目標をもつことはいいことではありますが、その目標を現実的にとらえて行動に移すのは少々危険なように私は思います。
それは、そのご自分の「社長になりたい」という目標をどれだけ現実的にとらえているかです。つまり、社長になるということは会社を経営することですよね。会社を経営するためにはまずは起業をしなければなりません。そのためには起業する資金が必要ですし起業、経営のために協力者が必要になる場合もあります。また、物理的な起業する場所や、何よりどのような商品・サービスを企業として社会に提供するかを入念に検討する必要があります。さらには、その商品やサービスをどれだけ社会から買っていいただけるか、つまり社会から評価される商品・サービスを開発できるかです。助言をもらっているという社長とそのような相談をされているのかどうははわかりませんが、そのためにもご家族のかたの理解と協力は不可欠ですね。
その社長からの「君は社長に向いている」の真意は何なのでしょうね。その部分がわからないので何とも言えないのですが、一つの案として、当面その社長のもとで経営のノウハウを学ばせてもらうという意味で働くことができないのかと私は思うのですが。それだけご自身のことをかってくれているわけですからそのような相談をしてみることも十分可能なのではとは思います。
いずれにせよ、転職するとしても独立するとしてもご家族と十分に話し合うことが重要です。これからの日本社会は超高齢化を迎え人口減少にすでに転じています。これが何を物語るのかといえば、物やサービスが売れなくなる時代がもうすでに来ているということです。それに追い打ちをかけるように今はコロナ禍で世界中混沌としています。そのような状況でどのような商品・サービスを引っ提げて社会から受け入れられる企業を興せるかです。起業して経営者になることはそれほどハードルは高くはないと思います。それよりも、重要なことは会社を経営するからにはそれなりの戦略が必要になってきます。いかにして世間から必要とされ、評価される会社を興せるか、また、継続的に世間から受け入れられ、必要とされる商品やサービスを開発できるかどうかです。
最近ではタピオカの隆盛と衰退を目の当たりにして、そのサイクルは非常に目まぐるしくなってきているように見受けられます。また、ウーバーイーツもすでに飽和状態になってきているように思います。そのような物やサービスの流行り廃りのサイクルは非常に短くなってきていることも考慮に入れる必要があります。
何より、個人経営者ならともかく、従業員を雇うからにはその従業員の家族も養うという意識をもつことが経営者には求められます。個人事業主であっても、現在のご自身のご家族の生活があるわけですから、そのようなことも含めて、しっかりと考えられるのがいいかと思われます。
辛口なことを言いましたが、そのような高い志をもつことは素敵なことですしこれからの社会には必要な人材でもあります。だからこそ、そういう崇高な志は大事に育んでいってほしいと思います。まだ30代ですよね。まだまだこれからです。何度も挑戦できます。トライ&エラーが自分を成長させてくれます。以上、参考になればと思い、回答させていただきました。